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GTS Research Memo(8):抗RAMP2抗体の「GND-004」は非臨床試験を進めながら適応疾患を再探索


■ジーンテクノサイエンス<4584>の開発パイプラインの状況

2. バイオ新薬事業
「GND-004」はルセンティスやアイリーアとは異なる作用機序(抗RAMP2抗体)による新生血管形成阻害剤として、両製剤が効かない眼科関連疾患の患者や、べバシズマブが効かないがん患者等に対する治療候補薬として非臨床試験を進めている。さらにRAMP2の働きに起因する疾患の探索についても改めて進める方針としている。

そのほか、がん疾患を対象とした新規抗体の共同研究契約を札幌医科大学、MabGenesis(株)とそれぞれ2020年1月に締結している。札幌医科大学医学部付属フロンティア医学研究所は、がん細胞をマウスに移植することにより、がん細胞表面のみに発現する分子に結合し、かつ、がん細胞内への侵入能力を有する抗体を多数保有している。同社はこれらライブラリーの中から有望と思われる抗体を選び出し、それらの抗体に低分子薬物を結合させた抗体薬物複合体(ADC)※等の抗がん剤の開発を共同で進めていく。

※抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate)は、化学療法剤の長所(強力な薬効)と抗体医薬品の長所(標的への選択性が高く、比較的副作用が少ない)を兼ね備えた薬剤を開発できる可能性があり、メガファーマからバイオベンチャーまで開発を進める企業は多い。


一方、MabGenesisは長年のアカデミアでの抗体研究成果を活用し、ヒト及び動物領域でのFirst-in-class、Best-in-classのモノクローナル抗体を提供するバイオベンチャーとなる。MabGenesisが保有する抗体ライブラリー作製技術は従来技術では取得が困難な膜タンパク質及び膜タンパク質複合体などを特異的に認識する高品質モノクローナル抗体の取得が可能となっている。同技術を用いてがん細胞殺傷効果の高いモノクローナル抗体を取得し、希少がんや難治性がんに対する新しい作用機序を持つがん治療薬の開発と特許出願を進めていく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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