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トレードワークス Research Memo(5):戦略投資を継続しつつ、2020年12月期業績は2ケタ増収増益を目指す


■今後の見通し

1. 2020年12月期の業績見通し
トレードワークス<3997>の2020年12月期は売上高で前期比16.3%増の2,313百万円、営業利益で同15.6%増の144百万円、経常利益で同14.4%増の144百万円、当期純利益で同11.9%増の100百万円と2期ぶりの増収増益を見込む。2020年12月期における重点テーマとして、1)既存・新規案件ともに計画に沿った収益の確保・拡大に取り組むこと、2)収益モデル転換に向けたデータセンター等のインフラ投資継続、3)2019年12月期より開始した新ビジネスの収益化及び新ビジネスの開発、新領域への進出、を掲げている。

売上高に関してはすべての事業において、顧客数を拡大し増収を見込んでいる。主力の金融ソリューション事業では2019年12月期からの期ずれ案件が第1四半期に計上されるほか、既存顧客からの継続受注が入る見込みとなっている。また、新規顧客の開拓についても1社、下期に売上貢献する見通しだ。ストック収入の売上比率も前期の4割弱から5割強まで上昇する見込みで、収益の安定性も一段と向上することが予想される。

FXシステム事業では、評価の高い「TRAdING STUDIO/高機能チャート及び取引注文機能付きフロントシステム」の新規顧客開拓に注力し、堅実な成長を見込んでいる。また、セキュリティ診断事業においては、「SecuAlive」のリニューアル中に離れた顧客を再度取り込むべく営業活動を強化していく。

原価率に関しては若干の改善を見込んでいる。エンジニアの採用を進めるほか、派遣コストを業務内容(スキル、期間)に合わせて最適化していくことで外注費の抑制を図る。エンジニアについては現状65名の体制から、2020年12月期は25名の採用を予定している。このうち、10名については既に入社が決定しており(4月入社の新卒社員3名、3月入社のカンボジアのキリロム工科大学卒業生2名、派遣社員からの切り替え1名含む)、例年以上のペースで採用が順調に進んでいる。2019年11月に人材サービスのコンサルティング会社と契約した効果が出始めているものと見られる。社員の評価制度についても、能力と実績をより重視したものに見直しており、モチベーションの維持向上と離職率の抑制に取り組んでいく。販管費については賃借料と減価償却費が前期比で若干増加するものの、そのほかに大きな増加要因は見当たらない。前期業績が会社計画を達成できなかったこともあり、2020年12月期の利益計画について会社側では保守的に見積もっているようで、売上高とエンジニアの採用が予定どおり進めば、営業利益は上振れする可能性があると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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