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タマホーム Research Memo(6):有利子負債の削減が進み、財務体質は大きく改善


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
タマホーム<1419>の2019年5月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,269百万円減少の89,497百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は現金及び預金が借入金の返済等により同4,613百万円減少した一方で、手持棟数の増加によりたな卸資産(未成工事支出金等)が同4,733百万円、営業貸付金が同1,834百万円増加した。固定資産では不動産の売却等により有形固定資産が同3,598百万円減少した。

負債合計は前期末比3,947百万円減少の71,307百万円となった。手持棟数の増加により未成工事受入金(着手金・中間金)が同5,936百万円、支払手形及び工事未払金等が1,735百万円増加した一方で、長期借入金の一部期限返済により有利子負債が同14,088百万円減少した。また、純資産は前期末比2,677百万円増加の18,190百万円となった。配当金の支払いで1,349百万円支出したが、親会社株主に帰属する当期純利益3,934百万円の計上が増加要因となった。

経営指標を見ると、収益の拡大と有利子負債の削減によって自己資本比率が前期末の17.1%から20.3%に上昇し、有利子負債比率が同219.1%から109.4%に低下した。ネット・キャッシュ(現預金−有利子負債)も7,175百万円と4期ぶりのプラスに転じ、財務体質は大きく改善したと言える。収益性について見れば、ROAで7.7%、ROEで23.4%、営業利益率で3.9%といずれも上昇傾向が続いている。ROEを分解すると、総資産回転率が前期の1.93倍から2.07倍に、財務レバレッジが5.92倍から5.36倍に、売上高純利益率が1.2%から2.1%になっており、総資産回転率と売上高純利益率の改善がROEの上昇要因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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