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J−オイルミルズ---1Q営業利益増、原料調達コストの良化による油脂の採算性が向上


J−オイルミルズ<2613>は5日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.6%減の458.95億円、営業利益が同3.1%増の19.03億円、経常利益が同3.7%増の20.77億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.2%減の18.07億円となった。

油脂事業の売上高は前年同期比3.0%減の388.27億円、原料調達コストの良化による油脂の採算性が向上したことにより、セグメント利益は同5.3%増の16.27億円となった。油脂部門は、高付加価値品の販売強化に取り組んだが売上高は減収となった。家庭用油脂は、オリーブオイルの伸長により前年同四半期と同程度の売上高を確保した。業務用油脂は「長調得徳(R)」や「J-OILPRO(R)」の販売で、顧客課題である労働環境改善、オペレーション改善、配送コストの低減といった提案を行い、高付加価値品の売上高は堅調に推移した。油糧部門は、主たる需要先である配混合飼料の国内生産量は前年同期と同程度で推移したものの、売上高は前年同期をわずかに下回った。

油脂加工品事業の売上高は前年同期比1.7%減の32.38億円、原料価格の高騰や委託加工賃の上昇もあり、セグメント損失は0.37億円(前年同期は1.31億円の利益)となった。マーガリン部門は、パッケージリニューアルや増量セールを実施したことにより、売上高は前年同期と同程度となった。業務用ではペンシル状のマーガリン製品群は堅調に推移し、リテールベーカリー向けにコンパクト化した「グランマスター(R)プリメランパレッツ」等の拡販に努めたが、売上高は前年同期をやや下回った。粉末油脂部門は、安定した受託生産を実現し、売上高は順調に推移した。

食品・ファイン事業の売上高は前年同期比1.4%増の34.57億円、セグメント利益は同52.2%増の2.46億円となった。スターチ部門は、原料コスト上昇に対応した価格改定に取り組み、前年同期並みの売上高を確保した。ファイン部門は、ファインマテリアルは海外向けの販売が好調に推移した。SOYシートは北米の景気好調に加え、海外現地商社への働きかけによる積極的な販売で新規導入の動きが広がり、売上高は前年同期を大きく上回った。ケミカル部門は、木質建材用接着剤の価格改定に努めたが、売上高は前年同期をわずかに下回った。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.7%増の1,900.00億円、営業利益は同14.8%増の65.00億円、経常利益は同9.1%増の69.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.7%増の54.00億円とする期初計画を据え置いている。



<SF>

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