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nms Research Memo(4):2020年3月期通期予想は、下期偏重ながらも利益倍増以上を目指す


■今後の見通し

1. 2020年3月期業績予想
nmsホールディングス<2162>の2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比24.7%増の72,000百万円、営業利益が同136.9%増の1,300百万円、経常利益が同75.6%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同104.5%増の850百万円となる。上下に分けると、上期の売上高が32,000百万円、前年同期比15.4%増、営業利益が100百万円、同58.3%減、下期がそれぞれ40,000百万円、同33.2%増、1,200百万円、同288.3%増と下期偏重の予想となる。上期の減益は、EMS事業の収益がベトナム及びメキシコにおける事業の立ち上げで圧迫されるためである。

事業別の売上高と営業利益は、HS事業が27,740百万円(前期比43.5%増)と1,070百万円(同446.0%増)、EMS事業が29,960百万円(16.0%増)、310百万円(28.9%減)、PS事業が14,300百万円(13.4%増)、515百万円(16.3%増)、調整額が-595百万円(前期:-527百万円)と予想されている。HS事業が、増収額の約6割を占め、営業利益ではEMS事業の減少をカバーすることになる。HS事業の価格改定交渉は予定どおり進んでおり、下期の収益改善に寄与する。前期に始動した物流3PL受託・テクニカル流通加工事業と技術者派遣会社は、前期のマイナスからプラスに転じるため収益面でのインパクトが大きい。EMS事業は、ベトナムのプレス工場で6月から量産が開始される。北中米の事業は、ソニーの業務が継続される上、TKRが新規顧客先の開拓に当たる。PS事業は、部材価格の高騰分を売価に転嫁する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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