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城南進研 Research Memo(7):収益構造改革を断行し、2020年3月期は収益のV字回復を目指す


■今後の見通し
● 2019年3月期通期見通しと2020年3月期の考え方
2019年3月期について城南進学研究社<4720>は、売上高6,961百万円(前期比0.9%減)、営業損失393百万円(前期は304百万円の利益)、経常損失361百万円(同352百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失370百万円(同141百万円の利益)を予想している。

前述のように今第2四半期は営業利益以下の各利益が期初予想を上回った。しかしそれは、個別指導・直営部門のリニューアル費用の発生時期が下期に繰り下がったことが主な要因であり、この費用は下期には計画通り発生する見通しだ。それゆえ、通期予想については売上高、利益ともに期初予想から変更はない。

通期予想から今第2四半期実績を引いたものを下期予想とした場合、売上高は前年同期比微増となるが、これは今第2四半期において売上高が未達となった反動に過ぎない。実質的には減収・赤字転落というのが今下期の計画だ。

この理由は前述のように、予備校部門の縮小、個別指導・直営部門の不採算校整理などに伴う売上高の減少と、新業態の「城南予備校DUO」を始めとする、成長分野における積極的な新規開校に伴う先行費用の増加だ。

2019年3月期の視点は業績数値ではなく、事業ポートフォリオの変革がどこまで計画に沿って進捗するかにあると言える。予備校3校舎の閉校については粛々と進むと考えられ、その点での懸念は小さい。一方、新規開校については、「マナビス」と「城南予備校DUO」いずれも、期初計画の新規開校数を下回る可能性が出てきている点に注意が必要だ。計画遅れの要因は不動産物件に確保であって同社自身の問題ではないが、理由はどうあれ計画の遅れは業績に影響を及ぼす。DUOの新規開校の計画未達は、個別指導・直営部門の移転リニューアル計画にも影響を及ぼす可能性がある。

2020年3月期は前期比増収増益になると弊社では考えている。同社自身も2019年3月期に一気に事業ポートフォリオの変革と収益構造改革をやり遂げ、業績のV字回復を目指すとしている。V字回復シナリオ自体は高コスト構造の予備校部門において3校舎を閉校するため実現の確度は高いと弊社では見ている。問題はV字の度合いだ。現在同社が進める施策においては、谷が深いほど山は高くなると弊社では考えている。その意味でも2019年3月期において、新規開校をしっかりやり遂げることが重要となるがこの点に未達リスクがあるのは前述のとおりだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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