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ヘリオステクノHD Research Memo(4):FPD製造装置が主体。中期的には半導体分野への進出を目指す


■事業の概要

3. 製造装置事業の概要
ヘリオステクノホールディング<6927>の製造装置事業はナカンテクノと(株)リードテックが行っている事業と、前述のフェニックス電機が手掛けるMLS、及び日本技術センターが手掛けるパワーデバイステスターなどの検査装置で構成されている。このうち、ナカンテクノ(リードテック含む)の製品・サービスは、フレキソ印刷機、プラント、新規装置(HRP)及び“その他”の4つのサブセグメントから成っている(MLSについては上記のとおり。また日本技術センターの検査装置の収益規模はまだ限定的だ)。

フレキソ印刷機の代表的製品は液晶パネルの配向膜製造装置だ。配向膜製造装置にはフレキソ印刷技術ベースのものとインクジェットプリンターの技術によるものの2つのタイプがあるが、ナカンテクノはフレキソ印刷機タイプの配向膜製造装置の唯一のメーカーだ。対応するマザーガラスのサイズは、これまではG8.5(8.5世代)が最大だったが、2018年3月期までにG10.5対応機の開発を完成させた。今後はG8.5機を主力としながらG10.5機の拡販が注目される。

プラントは中古の液晶パネル製造装置の仲介・搬送・移設を行う事業だ。中国では中古の製造装置を安く購入し、それで液晶パネルの生産コストを下げるというニーズが根強い。リードテックは装置の製造以外にも搬送・設置においても経験豊富で高い技術を有しているところが強みだ。

新規装置の内容はHRPが中心となっている。インクジェット方式やグラビア印刷方式など、ベースとなる印刷方式は様々なものを活用しながら、高精細印刷を目的とする装置の開発を進めてきた。足元は、高精細PI印刷機の開発や曲面印刷技術の確立に取り組んでいる。

“その他”は、過去に納入した製造装置に対する消耗品の供給や、改修・改良工事、保守・メンテナンスなどだ。同社の製造装置の累計販売台数は2017年3月末の時点で50台を大きく超えており、2018年3月期中のHRP60台の納入で累計は100台の大台に乗せた状況にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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