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デリカフHD Research Memo(5):価格転嫁を進めることで、2019年3月期は期初計画通りの増益を目指す


■今後の見通し
1. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.7%増の39,000百万円、営業利益が同5.1%増の730百万円、経常利益が同4.9%増の800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の477百万円と期初計画を据え置いた。売上高については下期もカット野菜を中心に需要が旺盛なことから、計画を上回る可能性が高い。注力中の真空加熱野菜については前期比26.4%増の300百万円を計画しているが、足下の受注状況は好調で計画をやや上回る見通しだ。

一方、利益面では第2四半期までの進捗が期初計画を下回っており今後挽回する必要があるが、デリカフーズホールディングス<3392>では第3四半期以降、価格転嫁を進めていくことで期初計画の達成を目指す方針としている。過去の実績を見ても、直近3年間は天候不順や豪雨災害等の影響、新物流センターの開設による立ち上げ負担などにより、第2四半期までの通期実績に対する進捗率は29.7%~42.4%と低く、下期に価格転嫁等の取組みによって挽回してきた実績がある。このため今後、天候不順で再度、野菜の収穫量が落ち込んだり、人材不足や物流費の上昇が深刻化するような状況にならなければ、進捗率で34.4%という水準は達成可能な範囲と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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