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日本ライフL Research Memo(6):契約関係の変更により、中期経営計画の更新が待たれる


■中期経営計画

1. 中期経営計画
2019年3月期第2四半期までに、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro」、内視鏡アブレーションシステム「HeartLight」の2つの大型商品が上市された。「Orsiro」については前述のとおり、計画は下回ったもののインターベンションの売上増に寄与しており、「HeatLight」については導入初期であるものの計画を上回って推移している。既存商品においては、EP/アブレーションの心房細動関連商品が順調に成長をしている。また、仕入先との契約関係については、リズムディバイスにおける仕入先の変更や、外科関連での人工心臓弁ビジネスの終了など、中長期的にも重要な決定がなされている。このように、従来の中期経営計画の前提が大きく変わってきていることから、日本ライフライン<7575>は、2023年3月期売上高777億円、営業利益率25%の中期経営計画について来年5月に更新するとしている。


中長期成長ストーリーに大きな変化はなさそう
2. 変わらない中期成長の前提
国内の高齢化や医療機器の進歩を背景に、心疾患向け医療機器の市場が拡大を続けている。そのような環境のなかで、同社同等のポジションで販売体制や薬事体制を提供できる企業が国内になく、国内販売ルートのない海外メーカーにとっては、同社との提携こそ最善策となる。したがって、同社の商品パイプラインは将来にわたって豊富ということになる。また、研究開発拠点を拡充しており、自社製品のパイプラインも拡充する計画だ。さらに、同社は消化器領域への進出など事業領域の拡大も進めている。また、マレーシアに新工場を建設する計画があるが、当初はバルーンカテーテルを日本向けに製造、将来的にはEPカテーテルを製造してアジアや欧州へ販売していく意向である。こうした内外環境を考慮にすれば、同社の成長ストーリーは大きく変わらないと考えてよさそうだ。2019年5月に、同社は新たな中期経営計画を発表する予定である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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