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ワコム---上期は2ケタの増収増益、テクノロジーソリューション事業が好調に推移


ワコム<6727>は5日、2019年3月期第2四半期(18年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.7%増の462.63億円、営業利益が同82.1%増の27.34億円、経常利益が同77.4%増の29.12億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同18.0%増の19.75億円となった。

ブランド製品事業の売上高は前年同期比7.9%減の206.60億円、セグメント利益は同26.3%減の18.80億円となった。クリエイティブビジネスにおいて、競争環境の変化によりペンタブレット製品の中低価格帯モデルの市場浸透が進まなかったこと、モバイル製品で製品ライフサイクルの後期に入った既存製品の販売が減少したことなどから、ブランド製品事業全体としての売上高は、前年同期を小幅に下回る結果となった。セグメント利益は、売上の製品構成変化に伴う収益性の低下やディスプレイ製品の新製品供給が市場の需要を十分に満たせず、供給対応の一時費用も発生したことなどから、前年同期比で大幅に下回る結果となった。

テクノロジーソリューション事業の売上高は前年同期比43.0%増の256.02億円、セグメント利益は同40.4%増の49.58億円となった。スマートフォン向けならびにタブレット・ノートPC向けにメーカー各社からの需要が早期化したことなどから、売上高は前年同期を大幅に上回る結果となった。セグメント利益は、需要の早期化と拡大により前年同期比で大幅に上回る結果となった。

5月に発表した中期経営計画での経営課題に対する全社的な取り組みとして、利益重視の経営を目指し、組織やオペレーションの改革とコスト構造の改善などに努めた。当第2四半期累計期間では、商戦期前での費用の投下時期や必要性の見極めを行い、グローバル基幹業務システムに関連した経費の削減など、販管費の最適化に引き続き取り組み、売上高販管費率は28.1%と前年同期と比較して6.8ポイント低下した。

2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の890.00億円、営業利益が同13.4%増の40.00億円、経常利益が同9.4%増の39.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.2%増の29.80億円とする10月12日に修正発表した業績予想を据え置いている。
利益予想については、10月12日での修正内容に沿って、ブランド製品事業での売上の製品構成変化に伴う収益性の低下や米国の対中関税発動の影響による利益減少リスク、また、テクノロジーソリューション事業での需要拡大に伴う収益性の改善をそれぞれ見込んでいる。



<SF>

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