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3Dマトリック Research Memo(4):2018年4月期第3四半期累計の事業収益は、前年同期比では2.4倍に拡


■業績動向

1. 2018年4月期第3四半期累計の業績概要
スリー・ディー・マトリックス<7777>の2018年4月期第3四半期累計の連結業績は、事業収益が前年同期比140.8%増の167百万円、営業損失が1,353百万円(前年同期は1,203百万円の損失)、経常損失が1,209百万円(同1,188百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1,281百万円(同1,263百万円の損失)となった。欧州地域での止血材販売の増加ペースが想定よりも緩やかペースとなっていることから、事業収益は期初計画に対して9.3%下回ったものの、欧州、アジア・オセアニア地域ともに前年同期比では増収となっており、着実に販売実績が積み上がってきている。なお、PENTAX向けの初期ロットも、第3四半期に売上に計上されたようで、第4四半期以降も段階的に出荷が継続する見込みとなっている。

費用面では売上原価が止血材の売上増に伴い前年同期比で57百万円増加したほか、国内での止血材の臨床試験費用、欧州での次世代止血材の臨床試験に向けた準備費用の増加により研究開発費が同83百万円増加した。販管費についても、欧州を中心とした販売プロモーションの強化やオーストラリアの販売増に対応して営業人員を常駐させたことなどにより同106百万円増加した。費用面についてはほぼ期初計画どおりの進捗となっている。この結果、営業損失は前年同期比で150百万円拡大したが、営業外で連結子会社が保有する外貨建て資産等の為替相場の変動による為替差益144百万円計上したことにより、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失はそれぞれ前年同期比で若干の拡大にとどまっている。

なお、四半期ベースで見ると、第3四半期(2017年11月-2018年1月)の事業収益は、欧州向けの止血材販売の拡大により前四半期比23百万円増の61百万円に、また、営業損失は売上原価及び販管費の増加により同42百万円増の490百万円となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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