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オロ Research Memo(7):東証1部にスピード昇格、今後ビジネスソリューション事業の海外展開も視野


■中長期の成長戦略・トピック

1. 東証1部にスピード昇格
オロ<3983>は2017年3月に東証マザーズに上場し一定のメリットを享受してきた。同時に、更なる社会的信用・知名度の向上や人材確保などにより経営基盤を強化することを目的に、可能な限り早期に東証1部への市場変更を目指すことを宣言し準備をしてきた。その結果、マザーズ上場からわずか1年足らずの2018年3月26日に東証1部への昇格が承認された。今後は、営業面で有利となるほか、人材確保において、M&A情報の入手などにおいてもメリットが生まれてくるだろう。

2. 海外展開の加速
同社は設立当初から経営理念として「社員全員が世界に誇れる物(組織・製品・サービス)を創造し、より多くの人々(同僚・家族・取引先・株主・社会)に対してより多くの「幸せ・喜び」を提供する企業となる。そのための努力を通じて社員全員の自己実現を達成する。」を掲げ、世界を視野に入れてきた。海外展開の発端は中国・大連でのオフショア開発拠点の設立。その後に、イオングループのアジア出店に伴って、同社も営業拠点を構え、現地での支援体制を整えた。現在では、他の日系企業や現地企業との取引も伸びており、マレーシア、タイ、台湾は営業拠点として自立できるようになってきた。海外売上高は、まだ大きくはないが急成長している。特に強化しているのは、インバウンド向けビジネスである。訪日観光客向けのPRイベントを小売業・自治体向けに現地開催したり、WebやSNSなどを通じてコミュニケーションを行うなど、販促支援を積極展開している。

また、ビジネスソリューション事業の海外展開も準備を整い次第、開始される予定だ。主力商品の「ZAC Enterprise」は現在、研究開発を継続して行っており、直感的なUI/UXへの進化や多言語・多通貨対応などが着々と進む。早ければ2019年12月期、遅くとも2020年12月期にはビジネスソリューション事業の海外マーケットへのチャレンジが始まる見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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