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リアルワールド Research Memo(8):「リアルワールドエコシステム」の実現を目指す


■成長戦略

リアルワールド<3691>の成長戦略は、クラウドメディアとクラウドソーシングの一層の融合と更なる進化を図ることにより、より価値の高いリアルワールドエコシステム(「暮らすこと」「働くこと」を中心とした人が生きていくためのライフサイクル)の実現を目指すものである。すなわち、基本的には、クラウドメディアによる接触会員数の拡大→クラウドソーシングによる単価の向上→仕組み化の推進による収益性の向上という価値連鎖が成長をけん引するシナリオである。2017年9月期は、クラウドソーシングにおいて、在宅ワークやBPO領域への参入により、多様な働き方を支援(顧客企業に対しては包括的な業務支援が可能)する体制を整えた。また、2018年9月期からは、グループ経営体制へと移行するとともに、クラウドメディアの新たな展開も視野に入れている。

ただ、これまでの成長戦略の方向性に大きな変更はない。特に、日本の労働力減少に対する政策である「一億総活躍社会(同一労働同一賃金)」の実現に向け、これまでのクラウドソーシングに限らず、結婚・妊娠・出産・子育てなど、様々なライフイベントに対して多種多様な働き方を提供する「ワークエコシステム」のより一層の拡大に注力する方針である。

弊社では、外部要因(労働の需給環境の変化)及び内部要因(1,000万人超の会員基盤や独自の「ワークエコシステム」の確立など)の両面から判断して、クラウドソーシングが今後の業績の伸びをけん引するものとみている。もっとも、会員を囲い込むためのクラウドメディアや会員向けサービスのインフラとなっているポイント交換サービスの重要性に変化はない。別の見方をすれば、ハードル(マネタイズの難易度)が上がってきた広告収入への依存度が低下することはプラスの材料と言える。

注目すべき点は、1,000 万人を超える会員基盤の活用などにより、今後の市場拡大が期待されるAI(及びビッグデータ)関連の需要をいかに取り込んでいくのか、そしてBPO(及び在宅ワーク)との融合により、成長スピードをいかに速めていくのかにある。特に、BPO(及び在宅ワーク)は、単価が高い上、ストック型の収益モデルへの転換が期待できることから、業績の伸びや安定性の両面で貢献する可能性が高いとみている。また、クラウドメディアの新たな展開や、様々な可能性が考えられるフィンテック分野についても、他社との提携などにより、どのような独自サービスを展開していくのか、その成果にも期待したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)


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