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EMシステムズ Research Memo(5):調剤・医科システムの好調に支えられ2018年度第2四半期業績は増収増益


■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期業績概要
EMシステムズ<4820>の2018年3月期第2四半期の業績は売上高6,873百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益1,509百万円(同31.4%増)、経常利益1,825百万円(同27.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,214百万円(同26.8%増)であった。介護システム事業の立ち上がりがやや遅れ計画未達であったが、調剤システム事業が直販に加え販売代理店・OEM供給等販売チャネルが増強されたこと、医科システム事業でMRNのシステム販売が堅調で課金売上が順調に積み上がってきたこと、などで全体としては前年同期比で増収増益となった。

2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業についてサービス別に売上高を見ると、初期売上2,484百万円(前年同期比11.0%増)、課金売上1,866百万円(同0.7%増)、サプライ&保守売上1,271百万円(同0.5%増)である。それぞれ順調に拡大したことで、調剤システム事業の売上高は5,623百万円(同4.9%増)、営業利益は1,420百万円(同14.1%増)と増収増益となった。

増収となったのは、システム販売件数は計画に届かなかったものの、課金売上がユーザー数の増加に応じて順調に増加したこと、サプライ販売・保守売上も引き続き堅調だったこと、直販に加え、販売代理店・OEM供給等販売チャネルが増強されたことが増収増益につながっていると考えられる。2017年1月に利用料を下げたにもかかわらず課金売上の増加が上回っており、今後の伸びが期待される。

(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業の売上高は851百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は76百万円(前年同期は76百万円の営業損失)と、増収増益となった。サービス別に見ると、初期売上422百万円(前年同期比26.6%増)、課金売上192百万円(同34.7%増)、サプライ&保守サービス売上236百万円(同4.8%減)である。販売チャネルが着実に拡大し、営業リソースを重点的に再配置したことでMRNのシステム販売件数が着実に増加し、課金売上もユーザー数の増加に応じて順調に推移している。

(3) その他の事業
その他の事業は、売上高481百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益3百万円(前年同期は9百万円の営業損失)と減収増益となった。介護システム事業の開発ボリュームが当初想定より多く、立ち上がりに時間を要したこともあり計画未達であるが、薬局事業が堅調に推移したことが要因である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)


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