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ラクス Research Memo(7):「楽楽精算」は2018年3月期に黒字化へ


■中長期の成長戦略

1. 「楽楽精算」は2018年3月期にも黒字化
2009年に販売開始された「楽楽精算」は、次期主力サービスとして位置付けられ、投資フェーズが続いてきた。TVCMをはじめとする広告投資、開発や営業の人材強化など、集中的に経営資源の投入が行われてきた。結果として、過去5年間の成長率は年率90%に達し、市場シェアNo.1を維持し、さらに向上させている。

2017年4月単月業績では、ラクス<3923>の主力サービスであるメールディーラーを追い越し、2018年3月期は社内No.1サービスとなることが確定的だ。「楽楽精算」単体の収支としては損失が続いてきたが、前年と同規模の広告投資を続けながらも、2018年3月期通年での黒字化も見えてきた。

2. 更なる成長加速を目指して幅広い選択肢から新サービスの追加を検討
2016年3月期の決算説明の際の成長戦略では、「M&Aを活用し、加速度的な成長を目指す」という方針が示されていた。2017年3月期の方針としては、「M&A」の文字が除かれ、「クラウドの新サービスを追加」という表現になった。これは、有望な市場を見つけた場合に「M&A」での獲得が難しければ、自社での開発も検討するという柔軟な姿勢への変化が読み取れる。同社はブロックバスター(圧倒的な価値を持つ大型新商品)として100億円規模以上の売上の可能性を持つ新サービスの追加を目指している。「楽楽精算」がブロックバスターとして順調に成長を続ける中で、“次世代主力サービス”の看板を引き継ぐ商品の開拓を急ぐ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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