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イデアインター Research Memo(6):2017年6月期予想の上方修正が中計の着実な進捗を示唆


■中期的成長戦略

1. 中期的業績目標
イデアインターナショナル<3140>は例年、8月の本決算発表時に向こう3か年の中期経営計画(ローリング中計)を発表している。2017年8月もこれまで同様、ローリング中計を発表する予定だ。同社の成長戦略とは、中計の着実な遂行に他ならない。

2016年8月発表の現行中計の業績計画は下の表のようになっている。最終年度の2019年6月期において、売上高12,000百万円、営業利益720百万円を計画している。後述するように、同社は今第3四半期の発表に際して2017年6月期の業績予想を上方修正するとともに、2018年6月期の業績計画について、営業利益を405百万円から500百万円に上方修正した。

同社は現在、2017年8月発表の新中期経営計画を策定中とみられ、現時点で言えることはあまり多くはない。しかし、2017年6月期の業績予想を上方修正したことに表れているように、収益力が着実についてきており、完全に黒字が定着したということは言えよう。18年6月期の利益見通しを上方修正したことにもそれは反映されているといえる。

収益力が高まった理由は複数あるが、弊社ではホットプレートや旅行用品などの中核となるヒット商品を誕生させたことが最も大きいと考えている。これらは自社企画・開発の、いわゆる自社製造品であり、仕入品・導入品に比べれば利益率が高い。自社製造品の売上構成比拡大は、今後も利益率を高めていく上では極めて重要な施策だと考えている。

一方で、2018年6月期の売上高が据え置かれたことについて、弊社では小売事業における直営店舗の出店ペースが、現行中計を策定した時の想定よりも遅れていることが理由だとみている。卸売は安定的に伸びているが、同社が2019年6月期において売上高を一気に33.3%増の12,000百万円にまでもっていくのは、卸売事業の成長だけでは難しい。直営店舗の出店とEC拡大は不可欠だ。前述のように収益力が伴ってきた同社は、トップライングロースを実現することがコスト削減よりも重要なステージにある。後述するように今回同社が示した成長戦略でも、トップライングロースに力点が置かれており、今後の展開を見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



<NB>

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