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■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol3 三菱ケミカルホールディングス<4188>


「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2017年2月号より抜粋


紹介銘柄:三菱ケミカルホールディングス<4188>
キャンパス生:旅田 悠里


「3社統合によって収益拡大の期待」


■どんな企業でしょうか?

三菱化学と三菱ウェルファーマ(現田辺三菱製薬)の共同持株会社として2005年に誕生。三菱樹脂、三菱レイヨン、生命科学インスティテュート、大陽日酸も傘下企業です。事業は「機能商品」、「素材」、「ヘルスケア」分野で展開しています。また2017 年4月1日をもって化学系3社(三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン)が統合し、新生三菱ケミカルが誕生予定です。グループの総合力をさらに強化、ビジョンであるKAITEKI実現を目指しています。


■足元の業績動向はいかがでしょうか?

2017年3月期第2四半期(4-9月)は、コア営業利益が1,363億円(前年同期比11.2%減)、営業利益が1,201億円(同21.7%減)と減少しました。電子関連製品の販売価格低下、情報機材におけるOPCやトナーの販売数減少、円高の影響などが要因です。一方で、3社統合効果を当初の200億円から500億円へ上乗せし、中期経営計画「APTSIS20」の成長戦略として2020年度の中期計画目標コア営業利益 3,800億円は必達としています。


■ほかに注目点はあるでしょうか?

4月の化学系3社統合によって収益拡大の期待は高まっています。市場のニーズに技術力を最大限かつ効率的に活用できるようにして成長の加速を図るようです。これにより、2020年度は年間 150 億円の生産性向上を見込んでいます。今後は、先を見据えた事業の合理化進展、それに伴う収益拡大が期待できそうです。株価も中期的な収益成長を織り込んでいく展開となるでしょう。


※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。




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