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ネクステージ Research Memo(3):他社の追随により効率経営に課題が生じる


■事業戦略

2015年11月期までの2期に利益予想が大幅未達となった。ネクステージ<3186>の広域・多店舗展開というビジネスモデルは、多店舗展開のため中型店を基本としていた。販売スタイルは、低価格・高商品回転、専門店化、クロスセルの3本柱で構成されていた。低価格戦略は、1台当たりの車両販売の利益を抑えて、高い回転率により利益のボリュームを積み上げる。しかし、小売販売台数が伸び悩むと、利益面で逆作用が生じる。車両の販売台数が計画を未達となると、クロスセルによるかさ上げができない。一方、中古車は時間の経過とともに商品価値が低下するため、経営の健全性の点から在庫管理の厳格化を進めた。期末セールスやオークションでの処分売りが、収益性を一層悪化させた。同業他社が、クロスセルなど同社と同様の販売スタイルを取るようになったことから、以前よりも差別化要因が薄れた。

店舗戦略として、専門店展開を行っている。大半の顧客は、購入する車種もしくはカテゴリーを決めて来店するため、カテゴリー別の展示在庫が豊富にある方が高い成約率に結び付く。比較的規模の大きな店舗では、カテゴリーごとに展示スペースをゾーン分けして複合店としている。しかし、中型店の専門店化では他店に対して圧倒的に優位なポジションを作りにくい。また、薄利多売のビジネスモデルのため、効率経営の徹底を図ってきたが壁に突き当たった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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