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注目銘柄ダイジェスト(前場):日カーボン、東芝、新光電工など




ローツェ<6323>:1941円(前日比+75円)
大幅続伸。前日に発表した決算内容が好感されている。第3四半期累計営業利益は35.2億円で前年同期比倍増となっている。通期計画39.7億円に対する進捗率は89%にまで達している。上半期決算時に上方修正した通期予想のさらなる上振れが想定される状況のようだ。主力製品であるウエハ搬送機の販売好調が継続していることが好業績の背景になっている。

ケンコーマヨネーズ<2915>:3190円(前日比-180円)
大幅反落。前日に公募増資の実施を発表、希薄化懸念などが嫌気される展開になっている。公募増資200万株、オーバーアロットメントによる売出30万株を実施する。手取り額約70億円は、主に生産能力の増強や生産効率向上のための投資に充てるようだ。増加する株式数は最大で発行済み株式数の16.2%となる。

新光電工<6967>:864円(前日比+49円)
大幅続伸、連日で昨年来高値を更新。シティグループ証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も530円から1000円に引き上げている。スマホの高性能化に伴う低背化の流れに沿う形で、同社のハイエンドスマホ向けIC組み立て技術のニーズが高まると予想しているもよう。また、中期的な成長期待に加え、為替感応度がセクター内でも大きいため円安メリットも大きいと指摘。

東芝<6502>:303円(前日比+14.4円)
続伸。前日に金融機関向けの説明会を開催しているが、三井住友銀行など主力取引行は資金繰り支援を継続する方針を表明とされており、過度な警戒感の後退につながっているようだ。損失リスクの高い資本支援には慎重ともされており、原子力関連の損失額が未確定ななかで不透明感は残されるものの、銀行団では「債務超過に陥るリスクは小さい」との見方にもなっているようだ。

日本カーボン<5302>:303円(前日比+72円)
急騰。次世代航空機のエンジン基幹部品に日本発の新素材が採用されると報じられている。軽量で高い耐熱性を持つ炭化ケイ素繊維で、米GEが最新エンジンに導入、同社と宇部興産が素材を供給する。炭化ケイ素繊維での高い実績、「777X」での炭化ケイ素繊維採用などは織り込み済みとみられるが、今後の展開力への期待感なども高まり、宇部興産とともに買いが先行している。

ニューテック<6734>:622円(前日比-64円)
大幅反落。同社は10日、17年2月期第3四半期の決算を発表している。累計の経常利益では前年同期比15.9%増の0.59億円となったものの、9-11月期の経常損益が0.02億円の赤字(前年同期は0.15億円の黒字)に転落したことが嫌気されている。なお売上総利益率の向上やNAS製品の出荷が大幅な伸びを見せるなどポジティブな材料も。通期計画については、従来予想を据え置いている。

東京ベース<3415>:2686円(前日比+265円)
大幅続伸。同社は10日、17年2月期第3四半期(非連結)の決算を発表。売上高は前年同期比53.2%の63.87億円、営業利益は同111.3%増の8.39億円での着地に。インターネット販売や「UNITED TOKYO」の好調、固定費が想定を下回っていることなどが背景に。なお、第3四半期の決算を受け、通期計画の売上高を80.65億円から91.54億円、営業利益を9.00億円から11.90億円にそれぞれ大幅に上方修正している。

テクノホライゾ<6629>:313円(前日比+80円)
ストップ高。同社の連結子会社が、ADAS(先進運転支援システム)開発の効率化を実現する非圧縮映像記録再生装置の販売を開始するとの発表が材料視されている。同装置を試験車両に搭載する事で、実走行での車載カメラ映像に同期し、車両データを非圧縮で記録する事が可能に。取得データを用いて机上で走行環境が再現できる他、日本のみならず海外走行環境の再現も可能となることで、システム開発時の妥当性確認前倒しなどに寄与する。


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