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大谷翔平「脱水気味」緊急降板&無安打 酷暑、食事、睡眠…夏場を迎え、簡単ではない「二刀流」


レッズ対ドジャース 4回裏レッズ無死一、三塁、降板する大谷(撮影・垰建太)

<レッズ5-2ドジャース>◇30日(日本時間31日)◇グレートアメリカンボールパーク

【シンシナティ(米オハイオ州)7月30日(日本時間同31日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(31)がレッズ戦に「2番投手兼DH」で出場し、4回途中に「右臀部(でんぶ)のけいれん」で緊急降板した。大事にはいたらず、降板後も打者として出場したものの5打数無安打だった。現時点で、同6日(日本時間同7日)の本拠地カージナルス戦で予定する次回登板に影響はなさそうだが、本格的な夏場を迎え、あらためて「二刀流」の難しさがクローズアップされそうだ。

   ◇   ◇   ◇

誰の目にも、大谷の変調は明らかだった。4回無死一塁から、右打者への速球が2球連続で外角低めへ引っかかる暴投となった。結局、ストレートの四球を与えると、次打者の2球目まで6球連続ボール。たまらず、トレーナー、通訳を伴ってベンチを飛び出したロバーツ監督から交代を告げられ、半ば納得の表情でダッグアウトへ向かった。原因は「右臀部(でんぶ)のけいれん」。「初回から感じてはいました。何となく、だましだまし3回くらいまで行けましたけど、最後はちょっと難しかったかなと思います」。

試合開始時で気温32度、湿度68%の「高温多湿」。こまめに水分補給しても、噴き出す汗は止まらない。「二刀流」のこの日は3回を投げ終えた後、ベンチ前で慌ただしく肘当てなどを装着。ドリンクに手を伸ばす間もなく、先頭打者として打席へ向かった。一ゴロを放った際も、本来であればベースカバーに入る投手との「徒競走」になるはずが、途中で急減速。打者としても「省エネ」の一端をのぞかせた。試合後、「昨日、今日、ちょっと体調が良くない。脱水気味」と明かしたように、万全には程遠い状態だった。

それでも降板後、ベンチで水分を補給し呼吸を整え、再び打席へ向かった。「守備に就くわけではないですし、まだ競っていたので」。結果は5打数無安打と2試合連続で快音は途絶えた。「昨日、今日は、正直あまり覚えていない。記憶にない感じです」。移動日を含め11日間に及ぶ東地区での遠征10試合。酷暑の中、バランスの良い食事、良質な睡眠を含め、体調管理を徹底することは、大谷ならずとも簡単ではない。

ただ、思わぬ変調に見舞われたとはいえ「後退することはない」と正面を見据えた。復帰後7試合目、投球回数は15回0/3。「通常の心地いい張りというか、刺激の入った張りが返ってきてると思います」。ややザワつき気味の周囲をよそに、大谷の口調は最後まで冷静だった。

○…大谷の異変を察知し、トレーナー、通訳とベンチを飛び出したロバーツ監督は「その瞬間は心配になった。何があったのか分からなかったから」と、率直な思いを口にした。2球連続暴投の際、フォームの乱れに気付き、迷わず交代を決断。その後の打席は「打たなくても問題ない」と伝えたものの、けいれんが収まったこともあり「彼はすぐに打席へ向かった」と苦笑交じりに振り返った。次回登板に関しては「彼は湿度が体に影響したと言っていた。次の(登板予定の)水曜日まで1週間あるし、(乾燥した)本拠地は湿度は影響しないから」と楽観的だった。

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