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SDエンター Research Memo(6):話題作の継続上映で安定的な収益が期待される


■事業部門別動向

(4)施設管理事業

施設管理事業は映画館運営のシネマ事業と不動産賃貸収入やファシリティマネジメントを主な内容とする「その他」からなっている。収益変動をもたらすのは売上構成比が大きいシネマ事業だ。

今第1四半期はシネマ事業において「名探偵コナン純黒の悪夢」、「ズートピア」等のヒット作により入場者数が増加した。また、札幌劇場において本格的カフェの増設の結果、飲食の売上高が伸びたことも寄与した。第2四半期には大ヒット映画の「君の名は。」や「シン・ゴジラ」が公開され、シネマ事業の売上高をさらに押し上げた。「君の名は。」は第3四半期に入っても人気が続いているため、SDエンターテイメント<4650>では上映を継続している。

ビル管理のノウハウを事業化したファシリティマネジメント事業では、スガイディノス室蘭の遊休スペースを賃貸するなど増収要因もあったが、広告収入の反動減などにより、減収となった。

今下期は、年末年始において「この世界の片隅に」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「海賊とよばれた男」などの話題作に加え、「君の名は。」の継続上映などで、シネマ事業は堅調に推移すると期待されている。その他についても、不動産収入等安定した事業が主体のため、前年同期比横ばい圏で推移するとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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