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注目銘柄ダイジェスト(前場):オリンパス、JDI、アウトソーシングなど




アウトソーシング<2427>:3180円(前日比-345円)
大幅反落。メリルリンチ日本証券に対する第三者割当での新株予約権発行を発表している。潜在株式数は279.1万株で、16%の希薄化となる。当初の行使価額は3515円。調達資金はこれまでの積極的なM&Aに伴う借入金の返済に充当するもよう。足元の好調な業績動向は支援となるが、懸念されていたバランスシートリスクの顕在化をまずはマイナス視する格好になっている。

ニッパツ<5991>:1140円(前日比+54円)
大幅高で2月以来の高値水準に。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げ、目標株価も900円から1150円に引き上げている。目標株価と現値の水準は大きくないものの、直近の上値の節目を突破したこともあって、売り片の買い戻しなどが強まる状況となっているもよう。

大倉工業<4221>:513円(前日比+28円)
大幅反発。前日に発表した業績予想の上方修正が買い材料視されている。12月期通期営業利益は31.5億円から46億円に上方修正、前期比では95%の大幅増益となる。また、年間配当金は従来の7.5円から10円に引き上げへ。第3四半期までの進捗率が高く、業績上振れは想定線とも捉えられるが、手掛かり材料が乏しい中で短期資金の関心が集まったものとみられる。

JDI<6740>:346円(前日比-20円)
大幅反落。産業革新機構の支援が正式に発表されたものの、先行き懸念は拭い切れないとして、目先の材料出尽し感が生じているもよう。短期的な資金の安定化にはつながるが、今後も量産化には多額の資金調達が必要になるとの見方には変化なしと指摘されている。なお、新株予約権の転換価額は430円と高い水準だが、17%の潜在的な希薄化になると試算されている。

オリンパス<7733>:3930円(前日比-205円)
大幅続落。昨日から下げの目立つ展開になっている。特に材料は表面化していないが、一部会員制情報誌の記事などをマイナス視する声もあるもよう。デジタルカメラの需要が一段と落ち込むなか、医療事業までも衰弱してしまう懸念が現実のものになろうとしているなどとされているもよう。ここまでの上昇で株価が高値圏にある状況下、利食い売りのきっかけにつながっているようだ。

夢の街創造委<2484>:2790円(前日比+111円)
急反発。16年9-11月期(第1四半期)の業績観測が報じられている。営業利益は前年同期比45%増の2億円程度になったようだ。売上高は同25%増の12億円程度だったとみられている。主力サイト「出前館」に登録する加盟店数は11月末時点で1万4206店と前年同月に比べ14%増え、店舗から受け取る手数料収入が伸びた。また、ネット決済方法の多様化も利用者の増加に寄与したという。

ナノキャリア<4571>:858円(前日比-66円)
一時843円まで急落。日本国内で実施中の局所進行頭頸部扁平上皮がんを対象とした「NC-6004(シスプラチンミセル)」と放射線との併用療法による第I相臨床試験について中止することを決定したと発表している。NC-6004と放射線を併用した局所進行頭頸部扁平上皮がんの治療について、患者に及ぼすリスクベネフィット分析を、当該臨床試験に関し同社が現在までに把握している情報に基づき実施した結果、決定したものとしている。

Dデザイン<4764>:1353円(前日比+253円)
一時ストップ高。完全子会社のDDインベストメントを通じて、リゾーム及びステラリンクと地方創生事業を目的とした業務提携を行うことと、両社に対し第三者割当により新株式及び新株予約権を発行することを発表している。発行新株式数は6万7175株、新株予約権発行による潜在株式数は60万5475株で、希薄化率は最大24.99%となる。調達した資金は自治体ごとに地方創生を行う民間会社(「カブジチ」)設立のための費用等に充当される。


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