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イデアインター Research Memo(1):第1四半期は順調な滑り出し。ブランドの認知度は着実に高まってきている


イデアインターナショナル<3140>はインテリア雑貨やオーガニック化粧品などの企画・開発及び販売を行っている。デザイン性やブランド力に優れ、他のインテリアショップなどへの卸売と自社店舗での販売で業容を拡大してきた。2013年9月にRIZAPグループ<2928>と戦略的事業資本提携を行い、グループ傘下企業となった。

2017年6月期第1四半期決算は、売上高1,493百万円(前期比3.3%増)、営業損失19百万円(前年同期は3百万円の損失)となった。売上高は第1四半期としては過去最高を更新した。営業利益は損失となったが、第1四半期は季節性による需要低迷期に当たり、先行投資費用の投下など考慮すれば利益面でも計画どおりの進捗だったと弊社ではみている。

今第1四半期の特長は、自社ブランド製品の販売が大きく伸び、全売上高に占める構成比が上昇したことだ。構成差の変化は売上高売上総利益率(粗利率)の上昇につながった。卸売事業ではヒット商品のホットプレートが引き続き伸びたほか、他のキッチン雑貨も販売を伸ばした。キッチン雑貨は小売事業やECにおいても売上高の伸びをけん引した。小売事業ではトラベル用品も順調に拡大した。

今第1四半期は小売事業の新規出店が1店舗にとどまったが、実態的な事業環境はむしろ好転してきている。アパレル不況の影響で同社のような有力雑貨ブランドに対して後継テナントとしての期待が高まってきている。同社は複数のブランドと業態を展開している強みを活かし、立地に合わせてハイブリッド型店舗などを柔軟に組み合わせながら出店計画を実行していく方針だ。

同社が展開するブランドの認知度は、着実に高まってきているようだ。従来から同社はデザインカンパニーとして高く評価され、OEM供給などを行ってきている。この法人ビジネスは着実に拡大しつつあるが、その中で、同社のブランドを前面に出した形での法人取引も増えてきている。そうしたなか、同社は2017年1月の発売に向けてインテリアフレグランス雑貨の新ブランド『Terracuore Notes』をローンチした。今後の展開が注目される。

■Check Point
・売上高は第1四半期で過去最高を更新
・キッチン雑貨は好調基調が継続
・17/3期通期は2ケタ増収営業増益の見通し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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