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Eストアー Research Memo(1):マーケティング支援サービスが順調に拡大中。本格的飛躍の兆候が見えてきた


Eストアー<4304>は、eコマース(EC)の総合支援サービス企業。ECのための“仕組み”をASPサービスで提供する「システム事業」と、顧客企業の収益拡大を支援(EC支援)する「マーケティング事業」の2つの事業を展開している。

同社が取り組んでいる顧客売上高増大のためのマーケティング支援サービスは、旺盛なニーズに支えられて大きく売上高を伸ばしている。今第2四半期のマーケティング売上高(従来の販促事業売上高)は前年同期比38.6%増となった。同ビジネスのキャパシティアップのための人材獲得も順調に進捗している。

同社はマーケティング支援サービスを、同社のEC総合支援ASPサービスを契約している既存客と、新規の外部顧客の2グループに対してプロモーションしている。これまでのところは、双方の市場とも、同社のサービスへの強いニーズがあることが確認できたとしている。今第2四半期の最大の収穫は、まさにこの点にあると弊社では考えている。

マーケティング支援サービスは人的リソースに依存したビジネスモデルだ。現状は需要に人的資源が追い付いていない(すなわちキャパシティ不足)状況だ。今回、需要の強さを確認できたこともあり、同社が取り組む“先行投資”(人材獲得)において、大きく勝負に出るタイミングなのではないかというのが弊社の考えだ。それは一時的に業績(特に利益面)の一段の低下を招く可能性が高いが、その後のV字回復を実現できる可能性が高いことは、これまでの営業利益の推移が証明していると弊社では考えている。

2017年3月期第2四半期決算は、会社の計画線上もしくはそれを上回る水準で着地したとみられる。前述のようにマーケティング売上高が好調に進捗したほか、契約顧客の質的改善も順調に進捗している。このままいけば通期も順調な決算になると期待される。また一方で、様々な点で外部環境が同社に好都合な方向に変化してきているため、同社が先行投資の規模をさらに拡大させる可能性もあると考えられる。仮にそうした施策が実施されれば、目先の業績は計画を下回ることになるが、それはその後の収益急成長につながるものとして、前向きに捉えるべきと考えている。

■Check Point
・“良品良店”へのシフトを掲げ、更なる収益力向上を図る
・17/3期2Qは増収、利益は大幅減となったが、想定どおりでの着地
・17/3期通期は増収見込みも、先行投資の拡大で利益は通期予想を下回る可能性も

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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