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海外投資家不在のなかでも底堅い展開に【クロージング】


25日の日経平均株価は93.58円上昇し、39130.43円で取引を終了した。米国のクリスマス休暇と重なり海外の投資家が少ない中、米ハイテク株高を受けた買いが先行したが、その後は持ち高調整により一時値を下げた。後場では、39000円を下回る場面で買い戻しが入り、最終的にはプラス圏で終えた。セクター別では輸送用機器や非鉄金属が上昇する一方で、電気ガスなどは下落した。植田日銀総裁の金融政策に関する発言でやや円安に進んだが、年末の節税売りもあり一時的な上昇に留まった。明日も主要市場の休場で取引が少ないと予想され、方向感に欠ける展開が続く可能性がある。

*16:25JST 海外投資家不在のなかでも底堅い展開に【クロージング】 25日の日経平均は反発。93.58円高の39130.43円(出来高概算17億6000万株)で取引を終えた。前日の米ハイテク株高を受けて買いが先行して始まり、日経平均は寄り付き直後に39180.59円まで上げた。ただ、欧米投資家はクリスマス休暇入りしているため、市場参加者が少なく、その後は持ち高調整の流れからマイナスに転じ、前場中盤には38927.16円まで水準を切り下げた。後場はこう着感の強い相場展開となったが、39000円を下回る局面においては押し目待ち狙いの買い意欲は強く、終盤にかけて買い戻しが入り、プラス圏を回復して終えた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上り銘柄が全体の過半数を占めた。セクター別では、輸送用機器、非鉄金属、鉄鋼、鉱業など19業種が上昇。一方、電気ガス、銀行、食料品、陸運など14業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>が堅調だった半面、コナミG<9766>、第一三共<4568>、KDDI<9433>、セコム<9735>が軟化した。

前日の米国市場で主要株価指数が上昇したため、日経平均の上げ幅は一時140円を超えた。ただ、年末を前に個人投資家の節税売りや戻り待ちの売りなどが出ており、上値追いの流れにはならなかった。その後、植田日銀総裁の講演では「金融緩和調整のタイミングやペースは今後の経済・物価・金融情勢次第だ」と語るなど、これまで同様にハト派的な内容だったため、やや円安が進むなかで輸出関連株などの押し目を拾う動きがみられた。

25日は主要国の多くがクリスマスの祝日で休場になるため、明日も商いは膨らみづらいだろう。個別に材料のある銘柄を中心とした日計り商いが主流となりそうで、全般は方向感の乏しい展開が予想される。一方、年末年始やゴールデンウィークは日本市場の休場が世界的に目立つため、日本株や円が投機筋のターゲットになりやすいだけに、急激な相場変動には気を付けたいところだ。

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