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4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは308ドル高、ソフトランディング期待


4日の米国株式市場では、NYダウが308ドル上昇し、過去最高値を更新するなど上昇ムードに包まれました。ADP雇用統計による堅調な雇用伸びが寄与し、長期金利の低下を背景にハイテク株も買われました。また、FRBのパウエル議長が楽観的な経済見解を示し、ベージュブックでも経済活動の拡大が確認され、投資家の間でソフトランディング期待が広がりました。半導体メーカーのマーベル・テクノロジーは決算が好調だったうえ、アマゾンとの提携も評価され株価が上昇しました。一方、NY為替市場ではドルが一時円に対して下落する場面もありましたが、最終的には150円台で引けました。NY原油先物は反落し、70ドル超での売り圧力が続いており、68ドル台で推移しました。

*08:01JST 4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは308ドル高、ソフトランディング期待 ■NY株式:NYダウは308ドル高、ソフトランディング期待

米国株式市場は上昇。ダウ平均は308.51ドル高の45,014.04ドル、ナスダックは254.21ポイント高の19,735.12で取引を終了した。

民間部門の11月ADP雇用統計で堅調な雇用の伸びを確認し、寄り付き後、上昇。11月ISM非製造業景況指数が低調で一時伸び悩んだが、良好な成長期待が根強く相場は終日堅調に推移した。長期金利の低下でハイテクも買われ、相場をさらに支援。終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインタビューで、経済に楽観的な見解を示したほか、FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済活動の拡大継続が確認されたため、相場は上げ幅を拡大し過去最高値を更新し終了した。セクター別ではソフトウエアサービスや半導体・同製造装置が上昇した一方、エネルギーが下落。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は年次会議において、生成人工知能(AI)に参入しクラウドサービス顧客向けに提供することを発表し、続伸。半導体のマーベル・テクノロジー(MRVL)は予想を上回った決算に加えて、クラウドソフトウエア、ハードウエアを巡りアマゾン(AMZN)との提携強化を発表し、大幅高となった。格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は第4四半期の業績見通し上方修正が好感され、上昇。

金融サービスプラットフォームを提供するロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は最高経営責任者(CEO)がスポーツ賭け市場にも参入する可能性に言及し、上昇。動画配信のロク(ROKU)は同業のネットフリックス(NFLX)や小売りのターゲット(TGT)などによる買収の対象になる可能性をアナリストが指摘し、期待感に大幅高となった。靴小売りのフットロッカー(FL)は第3四半期決算で消費者支出低迷や販売促進強化で、赤字に転落したほか、通期見通しを下方修正し、下落。

電子設計自動化ソリューション提供会社のシノプシス(SNPS)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:パウエルFRB議長は追加利下げに慎重姿勢

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円23銭まで上昇後、150円00銭まで下落し、150円61銭で引けた。日銀の早期追加利上げ見送り観測が強まったほか、韓国情勢の安定でウォン円絡みで円売りが優勢となった。その後、米11月ADP雇用統計が10月から伸びが予想以上に鈍化したほか、米11月サービス業PMI改定値や11月ISM非製造業景況指数が予想以上に悪化したため金利低下に伴いドル売りに転じた。パウエルFRB議長の発言や米地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて利下げペース減速の思惑にドル売りが後退した。

ユーロ・ドルは1.0473ドルへ下落後、1.0544ドルまで上昇し、1.0510ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が欧州議会で経済に冴えない見通しを示したほか、フランスの政局不安が警戒されユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、158円61銭から156円99銭まで下落した。日欧金利差縮小観測後退でユーロ買い、円売りが強まったのち、ユーロ売りに押された。ポンド・ドルは1.2660ドルから1.2721ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8876フランから0.8827フランまで下落した。


■NY原油:反落で68.54ドル、70ドル超での売り圧力残る

NY原油先物1月限は反落(NYMEX原油1月限終値:68.54 ↓1.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-1.40ドル(-2.00%)の68.54ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.49ドル-70.51ドル。ロンドン市場で70.51ドルまで買われたが、石油輸出国機構(OPEC)とそのほかの主要産油国で構成されるOPECプラスによる原油生産量の引き上げ延期を想定した買いは一巡。70ドル超での売り圧力は消えていないため、米国市場の後半にかけて68.49ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台後半で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  46.37ドル   -0.45ドル(-0.96%)
モルガン・スタンレー(MS) 129.99ドル  -0.45ドル(-0.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)598.71ドル  -3.37ドル(-0.55%)
インテル(INTC)        21.96ドル   -0.51ドル(-2.26%)
アップル(AAPL)        243.01ドル  +0.36ドル(+0.14%)
アルファベット(GOOG)    176.09ドル  +3.07ドル(+1.77%)
メタ(META)           613.78ドル  +0.13ドル(+0.02%)
キャタピラー(CAT)      399.51ドル  +0.25ドル(+0.06%)
アルコア(AA)         45.87ドル   -0.03ドル(-0.06%)
ウォルマート(WMT)      94.45ドル   +0.94ドル(+1.00%) <ST>
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