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今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低い見通し


ユーロは最近の動向として、ドルに対して1.0341ドルから1.2537ドルの範囲で推移し、2024年には1.1ドル台まで回復しています。ユーロ・円相場は過去にEU離脱の影響で急落しましたが、その後円安と日欧金利差の拡大によって現在は175円を超えました。それにも関わらず、リスク選好的なユーロ買い・円売りがすぐに強まる可能性は低いと見られます。要因として、欧州中央銀行(ECB)の利下げが2025年まで続く可能性、欧米とロシアの対立が続くこと、日本銀行の追加利上げの可能性を背景にしています。一方、ECBの政策金利が大幅には低下しないとの見方や、日本銀行が利上げを急がない方針、主要国の株高がユーロ買いを支えている要因として挙げられます。

*08:20JST 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低い見通し ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)による利下げは2025年も続く可能性があること、欧米とロシアの対立がすみやかに解消される見込みは薄いことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・ECBによる12月追加利下げ観測
・日本銀行による追加利上げの可能性残る
・欧米とロシアの対立深まる

【ユーロ買い要因】
・ECBの政策金利が大幅に低下するとの見方は後退
・日本銀行は利上げを急がない方針
・主要国の株高


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