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NY株式:NYダウは138ドル安、ハイテクが重し


米国株式市場は、ダウ平均が138.25ドル落ちて44,722.06ドル、ナスダックが115.10ポイント下げて19,060.48で取引を終えました。これはトランプ次期大統領の追加関税策への警戒や、人工知能分野の期待感が過剰との見方から来ています。小売業ではアーバン・アウトフィッターズが好調である一方、ノードストロムは年末商戦を前に需要鈍化が懸念されました。さらにクラウド・ストライク・ホールディングスはシステム障害の影響で損失を計上し、HPとデル・テクノロジーもPC需要の低迷が続いています。マイクロソフトは反トラスト法調査の影響で時間外取引で売られました。

*06:52JST NY株式:NYダウは138ドル安、ハイテクが重し 米国株式市場は反落。ダウ平均は138.25ドル安の44,722.06ドル、ナスダックは115.10ポイント安の19,060.48で取引を終了した。

過去最高値付近から高値警戒感などに軟調に寄り付いた。ダウは一部小売り企業の好決算を好感し一時上昇したが、トランプ次期大統領が計画している追加関税策による経済や企業業績への影響を警戒した売りがくすぶり下落に転じた。ナスダックは人工知能(AI)への期待が行き過ぎとの見方も浮上し、ハイテクの下落が重しとなり終日軟調に推移し、終了。セクター別では、不動産が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

カジュアル衣料などの小売り、アーバン・アウトフィッターズ(URBN)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、年末商戦に向けた需要に楽観的な見通しを示し、大幅上昇。一方で、百貨店のノードストロム(JWN)は第3四半期決算で内容が予想を上回ったほか、通期売り上げ見通しを引き上げたが同時に、10月末からの年末商戦に向けた需要鈍化を警告する悲観的な見通しが警戒され、大幅安。サイバーセキュリティ製品・サービス会社のクラウド・ストライク・ホールディングス(CRWD)は第3四半期決算で7月の大規模なシステム障害が影響し損失を計上、利益見通しも市場予想を下回り、下落。

コンピューターメーカーのHP(HP)はPC需要が低調で、第1四半期の調整後1株当たり利益見通しが予想を下回り、下落した。同業のデル・テクノロジー(DELL)もPC市場の低迷を受けた低調な見通しを嫌気した売りが継続。ソフトウエアメーカーのオートデスク(ADSK)は第3四半期の調整後営業利益率が予想に一致し、通期見通しを引き上げたが、市場の期待に満たず、下落した。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は連邦取引委員会(FTC)が同社に対し、反トラスト法に基づき調査を開始したと報じられ、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
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