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11月19日のNY為替概況


11月19日のニューヨーク外為市場では、ウクライナとロシアの戦争激化懸念がドルと円に大きな影響を与えました。ドル・円は153円41銭から154円80銭に上昇し、リスク回避の円買いが一時的に強まった後、株式市場の回復を受けて円が売り戻されました。ユーロ・ドルはウクライナ情勢とエストニア中銀総裁の声明を受けて変動し、最終的には1.0601ドルに上昇しました。ユーロ・円も同様に162円26銭から163円74銭に上昇しました。一方、ポンド・ドルとドル・スイスもそれぞれ上昇しましたが、安全通貨としてのスイスフランは買われ続けました。米・10月住宅着工件数と住宅建設許可件数は予想を下回り、ドル売りを招いた要因の一つとなりました。

*05:00JST 11月19日のNY為替概況 19日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円41銭まで下落後、154円80銭まで上昇し、引けた。

ロシアのプーチン大統領が核による報復を可能にする大統領令に署名したことに続き、外相がロシア国内でのATACMSの使用は戦争の深刻化の兆候だとの発言を受けてウクライナ露戦争激化を警戒したリスク回避の円買いが強まった。米10月住宅着工件数が予想を下回ったためドル売りも優勢となった。その後、株式相場の回復に連れ、円の売り戻しが強まった。

ユーロ・ドルは1.0566ドルまで下落後、1.0601ドルまで上昇し、引けた。

ウクライナ露戦争激化を警戒したユーロ売り、質への逃避のドル買いが強まったのち、エストニア中銀のミュラー総裁は12月会合で0.25%の利下げに踏み切る可能性が高いとすると同時に、現段階で大きなステップに動く理由は見当たらないと、大幅利下げの可能性を除外したためユーロ買い戻しが強まった。

ユーロ・円は、162円26銭から163円74銭まで上昇。

ポンド・ドルは1.2628ドルへ下落後、1.2682ドルまで上昇した。

ドル・スイスは0.8802フランまで下落後、0.8845フランまで上昇した。ロシア外相発言を受け、ウクライナ・ロシア戦争悪化懸念が一段と強まり安全通貨のフラン買いが優勢となった。

【経済指標】
・米・10月住宅着工件数:131.1万戸(予想:133.7万戸、9月:135.3万戸←135.4万戸)
・米・10月住宅建設許可件数:141.6万戸(予想:143.5万戸、9月:142.5万戸)

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