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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル安値圏で買戻し継続も円買い圧力継続


19日の欧米市場ではドル・円の伸び悩みが予想される。前週のインフレデータ強い結果により、FRBによる利下げの見通しは低下。しかし、ドルの安値圏からの買戻しは続く可能性があるが、日銀の利上げ観測が強いため、円買い圧力によりドルの上値は抑制される見込み。米国ではトランプ次期政権の景気過熱への期待とFRBの利下げペース鈍化が背景にあり、金利高・ドル高の持続が見込まれる一方、日銀の政策変更への期待が日米の金利動向を注視させる。経済指標の発表やエヌビディアの業績が今後の為替市場の手がかりとなる。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル安値圏で買戻し継続も円買い圧力継続 19日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。ドルは安値圏で買戻しが入りやすく、155円台を目指す見通し。ただ、日銀による年内利上げ観測は根強く、ドルは円買い圧力により一段の上値は抑制されそうだ。

前週の堅調なインフレ指標を背景に連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ継続の思惑は低下し、前日は金利高・ドル高でスタート。その後は金利安・ドル安に転じるとユーロ・ドルは一時1.06ドル台に持ち直し、ドル・円は155円付近から154円半ばまで水準を切り上げた。本日アジア市場は米金利安が継続し、ドル売り先行。ユーロや豪ドルなど主要通貨はドルや円に対して底堅く、ドル・円はクロス円に連れ安した。

この後の海外市場はドル買い地合い継続が予想される。米トランプ次期政権が発足すれば景気が過熱するとの見方は根強い。FRBの利下げペース鈍化が見込まれるため、金利高・ドル高が続く。また、今晩発表の住宅関連指標が堅調なら、景況感の改善も好感されそうだ。一方、明日のエヌビディアの業績発表が注目され、株価も手がかりになりやすい。ただ、日銀が12月にも利上げに踏み切るとの見方から円買いは根強い。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・9月経常収支(8月:+315億ユーロ)
・19:00 ユーロ圏・10月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.0%、速報値:+2.0%)
・22:30 米・10月住宅着工件数(予想:133.7万戸、9月:135.4万戸)
・22:30 米・10月住宅建設許可件数(予想:144.0万戸、9月:142.5万戸)
・22:30 カナダ・10月消費者物価指数(前年比予想:+1.9%、9月:+1.6%)
・03:10 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁講演(経済見通しと金融政策)


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