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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ再加速でドル買いも日本の介入に警戒


14日の欧米外為市場では、米インフレの再加速を受けてドルが買われやすい展開が続く一方、ドル・円は上昇が抑制される可能性があります。前日発表された米消費者物価指数が前年比で前回を上回る結果を示し、インフレの再加速が確認されました。これにより、米金利が上昇しドルが強含んでいますが、日本の為替介入が警戒されているため、ドル・円の一段の上昇が抑えられると見られています。本日は米生産者物価指数(PPI)の発表があり、想定通りの結果であればドル買いが進む見込みですが、結果次第で動向は変わる可能性があります。また、日本による為替介入への懸念もあり、過度なドル買いは抑制されると予想されています。

*17:41JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ再加速でドル買いも日本の介入に警戒 14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレの再加速を背景にドル買い地合いが続き、156円台に定着が見込まれる。ただ、日本の為替介入が警戒され、一段の上昇は抑制されるだろう。

前日の10月米消費者物価指数(CPI)は前年比+2.6%と前回を上回り、インフレ再加速を示した。連邦準備制度理事会(FRB)当局者の反応はまちまちながら、今後の緩和に慎重な見解で米金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0550ドル台に軟化、ドル・円は155円台半ばに浮上。本日アジア市場でドル買い地合いは継続し、ドル・円は一時156円台前半まで水準を切り上げた。ただ、節目付近の攻防で一段の上昇は阻止されている。

この後の海外市場は引き続きインフレ指標が注目される。今晩の生産者物価指数(PPI)が想定通り堅調なら金融緩和方針の後退をにらみ、ドル買い地合いの見通し。トランプ次期政権の政策期待が長期金利を押し上げれば、ドル買いを後押ししそうだ。ただ、目先の小売売上高など主要な経済指標を見極めようと、過度なドル買いを抑制しよう。また、日本の為替介入への警戒感で一段のドル買い・円売りは縮小するとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP改定値(前年比予想:+0.9%、速報値:+0.9%)
・19:00 ユーロ圏・9月鉱工業生産(前月比予想:-1.4%、8月:+1.8%)
・21:00 クーグラー米FRB理事講演(経済見通し)
・21:30 欧州中央銀行(ECB)10月理事会議事要旨
・22:30 米・10月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、9月:0.0%)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:22.1万件)
・23:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁座談会参加(経済関連)
・05:00 パウエル米FRB議長講演(経済見通し)
・06:45 ウィリアムズNY連銀総裁講演(同行イベント)
・アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議(ペルー)

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