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今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低い見通し


ユーロはドルおよび円に対する動きで過去数年間で上下しており、現在は若干の回復基調にある。ユーロ・ドルは2024年にかけて1.1ドル台を目指し上昇しているが、ユーロ・円は175円を超える水準まで上昇した。欧州中央銀行(ECB)が12月に追加利下げを行う可能性がある一方で、日本銀行の大幅利上げの予想は後退しているため、リスク回避的なユーロ売り・円買いが直ちに強まる可能性は低い。ユーロ売りの要因にはECBの利下げ観測やユーロ圏インフレの不透明感があり、買い要因には中東情勢の改善期待や株高がある。

*08:10JST 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低い見通し ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)は12月に追加利下げを決定する可能性が高いが、政策金利の大幅低下予想は後退した。日本銀行による大幅利上げ観測は後退しており、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・ECBによる12月追加利下げ観測
・ユーロ圏のインフレ見通しは不透明
・ドイツ経済の停滞懸念

【ユーロ買い要因】
・中東情勢の改善期待
・日本銀行による金融正常化への期待は後退
・主要国の株高

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