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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米軟着陸期待も節目150円を意識


17日の欧米為替市場では、ドル・円は伸び悩む展開が予想される。米経済指標が堅調な場合、ソフトランディングへの期待からドル買いが進む可能性があるが、150円という節目付近では売り圧力が強い。米10年債利回りとの相関性が高まり、ドル高の流れが続く中、ユーロ・ドルは米金利の上昇で軟化。しかし、150円付近でドル・円の上昇は抑えられる予想だ。今後、欧州中央銀行(ECB)の政策決定や米経済指標が焦点となる。ECBが追加利下げを行えばユーロ売り・ドル高になる可能性があり、米経済指標が予想を上回ればドル買いが進む可能性がある。ただし、150円付近での売りが一段のドル・円の上昇の障壁となる。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米軟着陸期待も節目150円を意識 17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標が堅調ならソフトランディング期待のドル買いが入りやすく、150円を目指す見通し。ただ、同水準付近は売り圧力が強く、引き続き一段の上昇は抑制されそうだ。

米10年債利回りとドルの相関性が高まるなか、前日の取引で米金利高・ドル高の地合いとなり、ユーロ・ドルは1.0850ドル台に軟化。一方、米株高を背景にリスク選好の円売りが強まりドル・円は150円を目指したが、節目付近の売りに上値を抑えられた。本日アジア市場は米金利高でドル買い継続も、日本株安で円売りは後退。ドル・円は引き続き150円台が意識されるものの、上値の重さが嫌気され伸び悩んでいる。

この後の海外市場は欧州中銀(ECB)の政策決定と米経済指標が焦点。ECBは追加利下げが織り込まれたが、域内経済の不透明感で一段の緩和が見込まれればユーロ売り・ドル高の展開に。一方、米国の小売売上高とフィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想通り前回から改善すれば、ソフトランディング期待のドル買いに振れやすい。企業業績の拡大もドル買いを後押し。ただ、目先も150円付近の売りが一段の上昇を阻止する。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・8月貿易収支(7月:+212億ユーロ)
・18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.8%、速報値:+1.8%)
・21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)
・21:30 米・9月小売売上高(前月比予想:+0.3%、8月:+0.1%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:25.8万件、前回:25.8万件)
・21:30 米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:3.0、9月:1.7)
・21:45 ラガルドECB総裁会見
・22:15 米・9月鉱工業生産(前月比予想:-0.1%、8月:+0.8%)
・22:15 米・9月設備稼働率(予想:77.8%、8月:78.0%)
・23:00 米・10月NAHB住宅市場指数(予想:42、9月:41)
・23:00 米・8月企業在庫(前月比予想:+0.3%、7月:+0.4%)
・24:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁開会あいさつ(同行イベント)
・05:00 米・8月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(7月:+1354億ドル)
・EU首脳会議(18日まで)

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