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9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは51ドル高、投資家心理が改善


*07:24JST 9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは51ドル高、投資家心理が改善 ■NY株式:NYダウは51ドル高、投資家心理が改善

米国株式市場は続伸。ダウ平均は51.05ドル高の39,497.54ドル、ナスダックは85.28ポイント高の16,745.30で取引を終了した。

景気後退への不安がくすぶり寄り付き後、下落。その後、本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するリッチモンド連銀のバーキン総裁が「経済を判断する時間がある」と発言、景気減速の悲観的見方が行き過ぎと投資家心理が改善するに従い買い戻しが強まり、上昇に転じた。ボストン連銀のコリンズ総裁が強い労働市場の中でインフレが鈍化すれば利下げも可能と指摘しハイテクもプラス圏を回復。終盤にかけても来週に重要インフレ指標発表を控えて買戻しが続き終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、運輸が下落した。

サラダレストランチェーン運営のスウィートグリーン(SG)は四半期決算で通期見通しを上方修正し、上昇。メディアのパラマウント・グローバル(PARA)は四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇した。ビデオゲームメーカーのテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(TTWO)も四半期決算で、1株当たり利益が予想を上回り、上昇。一方で、化粧品メーカーのe.l.f.ビューティー(ELF)は四半期決算で売り上げが予想を上回ったが、利益見通しが予想に達せず、下落。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は今年第2段目となる従業員削減計画が報じられ、下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は20.26と先週末の水準にまで低下した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米利下げ織り込む長期金利低下でドル反落

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円04銭から146円27銭まで下落し、146円61銭で引けた。米ボストン連銀のコリンズ総裁がデータが予想通りとなった場合、近く緩和開始が適切になるとの発言などに連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げを織り込む長期金利低下に連れ、ドルは反落した。同時にリスク回避の円買い後退で下値も限定的となった。

ユーロ・ドルは1.0909ドルへ下落後、1.0931ドルまで上昇し、1.0916ドルで引けた。ユーロ・円は、160円50銭から159円81銭まで下落。ポンド・ドルは1.2726ドルへ下落後、1.2774ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8632フランへ下落後、0.8654フランまで上昇した。


■NY原油:強含み、時間外取引で77.09ドルまで値上り

NYMEX原油9月限終値:76.84 ↑0.65

9日のNY原油先物9月限は強含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.65ドルの76.84ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは75.85ドル-77.09ドル。ロンドン市場の序盤にかけて75.85ドルまで売られたが、米国市場の後半にかけて値上り。通常取引終了後の時間外取引で77.09ドルまで一段高となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  38.28ドル   +0.07ドル(+0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 94.72ドル   +0.09ドル(+0.09%)
ゴールドマン・サックス(GS)490.26ドル  +4.49ドル(+0.92%)
インテル(INTC)        19.71ドル   -0.78ドル(-3.80%)
アップル(AAPL)        216.24ドル  +2.93ドル(+1.37%)
アルファベット(GOOG)    165.39ドル  +1.55ドル(+0.94%)
メタ(META)           517.77ドル  +8.14ドル(+1.59%)
キャタピラー(CAT)      338.26ドル  +2.10ドル(+0.62%)
アルコア(AA)         30.56ドル   -0.07ドル(-0.22%)
ウォルマート(WMT)      67.95ドル   +0.29ドル(+0.42%) <ST>
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