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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、ドル売り一服も米インフレ鈍化を嫌気


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、ドル売り一服も米インフレ鈍化を嫌気 13日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。米消費者物価指数(CPI)の鈍化で米金利安に振れ、ドル売り継続の見通し。ドルは下落ペースの速さからいったん買戻しが見込まれるが、円売り縮小により戻りは限定的となりそうだ。

前日発表された米CPIの伸び率は、コア指数も含め前年比では前回から大幅に悪化。今月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ再開は織り込まれているものの、引き締め長期化への懸念は後退した。この日は米金利安に振れドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは1.11ドル台に乗せた後も上げ幅を拡大し、ドル・円は139円を割り込んだ。本日アジア市場の序盤はその流れが受け継がれたが、アジア株高で円売りが主要通貨を押し上げた。

この後の海外市場は米インフレ指標の低下を消化する展開となりそうだ。本日の米生産者物価指数(PPI)はCPIと同様、前年比で軟調地合いが見込まれ、インフレ鎮静化が鮮明になりそうだ。FRBの9月以降の政策方針は不透明になり、長期金利の低下が続けばドル売り基調に。ドル・円は144円半ばから1週間で6円超も値を下げ、ドルはいったん調整の買戻しが見込まれる。ただ、日銀の修正観測で円売りは縮小し、ドルの戻りは限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、4月:+1.0%)
・21:30 米・6月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、5月:-0.3%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:25.0万件、前回:24.8万件)
・24:10 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁TVインタビュー
・02:00 米財務省・30年債入札
・03:00 米・6月財政収支(予想:-1800億ドル、22年6月:-888.42億ドル)
・07:45 ウォラー米FRB理事講演(経済見通し)
・日EU首脳協議

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