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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、日米金利差も米ISMが想定内なら上昇一服


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、日米金利差も米ISMが想定内なら上昇一服 3日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。日米金利差によりドル高・円安基調に変わりはなく、相場は下げづらい地合いが続く見通し。ただ、今晩発表の米ISM製造業指数は節目の50を下回るとみられ、ドルの上昇は小幅にとどまりそうだ。

6月30日に発表された米コアPCE価格指数は前年比で横ばいと予想されていたが、伸びは小幅に鈍化。それを受け米引き締め長期化期待の一服でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0930ドル台に切り返し、ドル・円は144円20銭付近に沈んだ。週明けアジア市場は日経平均株価の堅調地合いで、リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げている。ドル・円は日米金利差が意識される半面、日本の為替介入への警戒感から円売りは縮小した。

この後の海外市場は米国経済の行方が注視される。今晩発表のISM製造業景況指数は前月からは改善が予想され、リセッション入り回避の期待感につながる。ただ、景気の好不況の節目50を下回り、今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開については不透明で、金利高・ドル高は想定しにくい。一方、欧米株高ならリスク選好の円売りが見込まれる。半面、ドル・円は引き続き日本の介入が警戒され、過度な円売りは抑制されるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・6月製造業PMI改定値(予想:43.6、速報値:43.6)
・17:30 英・6月製造業PMI改定値(予想:46.5、速報値:46.2)
・22:45 米・6月製造業PMI改定値(速報値:46.3)
・23:00 米・6月ISM製造業景況指数(予想:47.1、5月:46.9)
・23:00 米・5月建設支出(前月比予想:+0.4%、4月:+1.2%)


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