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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め期待もリスク要因を注視


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め期待もリスク要因を注視 12日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。本日発表の米ミシガン大学消費者信頼感で期待インフレが堅調なら、引き締め長期化期待のドル買いが先行。ただ、米債務上限問題や金融不安が警戒され、上昇は限定的となりそうだ。

前日発表された生産者物価指数(PPI)は前年比で伸びが鈍化し、ドル売りが先行。その後は前月比でプラスに転じたことが材料視され、ドル買戻しの展開に。ユーロ・ドルは1.09ドル付近まで弱含み、ドル・円は133円70銭台まで下落後に134円半ばへ持ち直した。ただ、金融不安や米債務上限問題がドル買いを抑えた。本日アジア市場で日経平均株価が1年半ぶりの高値圏に浮上し、円売りが主要通貨を押し上げた。

この後の海外市場は引き続き米物価動向が焦点。今週発表された消費者物価指数(CPI)も含め前月比の上昇が材料視され、FRBの引き締め長期化が期待される。今晩の米ミシガン大学消費者信頼感で期待インフレが堅調なら、米金利高・ドル高に振れやすい。一方、米国の不透明な債務上限問題と根強い金融不安への警戒感で安全通貨の円は売りづらい。ドル・円に関しては日米金利差で下げづらい半面、上値の重い展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・4月輸入物価指数(前月比予想:+0.3%、3月:-0.6%)
・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:63.0、4月:63.5)
・03:20 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁卒業式スピーチ(南カリフォルニア大学)
・08:45 ジェファーソン米FRB理事・ブラード米セントルイス連銀総裁討論会参加

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