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NY株式:米国株式市場は上昇、地銀セクター回復で安心感


*07:18JST NY株式:米国株式市場は上昇、地銀セクター回復で安心感 ダウ平均は2.57ドル高の33,485.29ドル、ナスダックは91.10ポイント高の12,087.96で取引を終了した。

週次失業保険申請件数が予想を上回ったほか、国際通貨基金(IMF)が今後5年の世界経済成長見通しが1990年来の低い伸びになると警告したため、景気後退を懸念した売りが先行。また、セントルイス連銀のブラード総裁が利上げ継続支持を表明すると一段と売られた。その後、地銀セクターが回復して金融危機不安が緩和したほか、航空機メーカー、ボーイング(BA)株の上昇が相場全体を押し上げ、上昇に転換。終盤にかけてはグッドフライデーの祭日や雇用統計を控えた買い戻しでプラス圏を維持し、終了。セクター別ではメディア・娯楽やソフトウエア・サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落した。

航空機メーカのボーイング(BA)は年半ばまでに737型機の生産を23%増やす方針を示したことで上昇。飲料会社のコンステレーション・ブランズ(STZ)は四半期決算で、1株利益が予想を上回り上昇した。地銀のファースト・リパブリック(FRC)やウェスタン・アライアンス(WAL)などは、預金流出が鎮静化したことで懸念が緩和し、それぞれ上昇。また、同業のコメリカ(CMA)は、アナリストの投資判断引き上げで買われた。

一方、会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は3月の既存店売り上げが3年ぶり低水準に落ち込んだことが嫌気されて下落。ジーンズなどの衣料品メーカー、リーバイ・ストラウス(LEVI)は退職手当などに絡んだ費用計上が嵩み、2022年12月-2023年2月期の粗利益が前年同期やアナリスト予想を下回ったほか、在庫状況にも改善が見られず失望感から大きく売られた。

セントルイス連銀のブラード総裁は金融状況が引き締まったものの、2007-2009年の金融危機ほどではないとの考えを示した。

(Horiko Capital Management LLC)

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