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米国株見通し:下げ渋りか、強いCPIでも当局者発言に期待


(15時20分現在)

S&P500先物      3,758.40(+9.8)
ナスダック100先物  10,848.10(+50.6)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は50ドル高。米長期金利は低下し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


9日の主要3指数は大幅反落。終盤は下げ幅を拡大し、ダウは646ドル安の32513ドルと4日ぶりにマイナスへ沈んだ。中間選挙の開票作業をにらみ序盤は売り買いが交錯。ただ、民主党の大敗なら増税や規制強化など株安につながる政策を抑えると期待されたが、野党・共和党の議席獲得の勢いは強まらず、株買いは縮小。一方、インフレ高進による引き締め加速の思惑で金利高に振れ、ハイテク関連への売りが下げを主導した。


本日は下げ渋りか。焦点は中間選挙からインフレと金融政策に移る。今晩発表の消費者物価指数(CPI)は前年比+7.9%、コア指数は同+6.5%と予想されるが、クリーブランド連銀が算出するCPIナウは想定を小幅に上回っている。物価の高止まりを背景に連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速が警戒され、金利高を手がかりとした株売りが強まりやすい。ただ、当局者がタカ派的なトーンを弱めれば、売り縮小の可能性があろう。


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