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米国株見通し:上げ渋りか、高インフレにらみ警戒再燃


(13時50分現在)

S&P500先物      3,830.70(+2.6)
ナスダック100先物  11,087.40(+27.9)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は30ドル安。米長期金利はもみ合い、本日の米株式市場は高安まちまちが予想される。


8日の主要3指数は続伸。取引中盤に失速したものの、終盤に持ち直し、ダウは333ドル高の33160ドルと3日連続でプラスを確保した。中間選挙で与党・民主党の下院での過半数割れが見込まれるなか、株式市場に逆風となる増税や規制強化の政策が抑制されるとの期待感から買いが先行。また、この日は連邦準備制度理事会(FRB)で過度な引き締め観測が弱まり、長期金利の低下でハイテクなどへの買いが指数を押し上げた。


本日は上げ渋りか。中間選挙の投票結果を見極める展開で、下院で共和党が過半数を上回る「ねじれ」をメーンシナリオとした買いが入りやすい。ほぼ想定に沿った結果となり、政治的な不透明感が払しょくされれば売りは後退しそうだ。ただ、次の焦点である10日の10月消費者物価指数(CPI)は強い内容とみられ、FRBによるタカ派的な政策方針が再び意識される。前日は失速した長期金利が上昇すれば、相場を圧迫する可能性があろう。


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