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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米FOMCでタカ派継続も日銀緩和を見極め


21日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げや今後のタカ派的な政策方針を受け、ドル買い優勢の見通し。ただ、日銀の異次元緩和継続を見極めようと、円売りは抑制されそうだ。

前日の取引で米10年債利回りの上昇基調が鮮明になり、ドル買い優勢の展開に。ユーロ・ドルは0.9950ドル台に下げ、ドル・円は144円に接近。本日アジア市場は日経平均株価や上海総合指数などアジアの主要指数が軟調地合いとなり、リスク回避的な円買いが主要通貨を下押しする場面もあった。ただ、FOMCでの政策決定を前に米長期金利の先高観から全般的にドル買いに振れやすく、ドル・円は143円半ばから後半に戻した。

この後の海外市場は連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針が焦点。市場の8割はFOMCでの0.75%の利上げをすでに織り込んでいるものの、ドットチャートで今後の引き締め長期化が示されれば、金利高を手がかりとした一段のドル買いに振れやすい。パウエルFRB議長のタカ派姿勢もドル買いを後押ししよう。一方、日銀金融政策決定会合では異次元緩和の継続が見込まれるが、政策内容を確認したいとの思惑から円売りは慎重とみられる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・8月消費者物価指数(前年比予想:+7.6%、7月:+7.8%)
・23:00 米・8月中古住宅販売件数(予想:469万戸、7月:481万戸)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.75ポイント引き上げ予想)
・03:30 パウエル米FRB議長会見


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