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NY株式:米国株式市場は続落、世界的リセッションを懸念


ダウ平均は139.40ドル安の30,822.42ドル、ナスダックは103.96ポイント安の11,448.40で取引を終了した。

世界銀行や運送会社のフェデックス(FDX)が世界的な景気後退リスクを警告したことで、警戒感から売りが加速し、寄り付き後下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策決定にあたり最も注視しているミシガン大学消費者信頼感指数の9月期待インフレ率が予想外に低下したため長期金利が一時低下し、ハイテク株を中心に下げ止まった。本日は株式指数や個別株の先物・オプション取引4つの取引が期限を迎えるクアドルプルウィッチングデー絡みのテクニカルな動きも目立ち終日軟調に推移。引けにかけては押し目買いも見られ、下げ幅を縮小して主要株価指数は終了した。セクター別では、運輸やエネルギーが大幅安、家庭・パーソナル用品が小幅高となった。

景気後退時に強いとされる消費財メーカーのクロロックス(CLX)などが上昇。ファッション小売のノードストロム(JWN)はアナリストの投資判断引き上げで買われた。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの同社目標株価引き上げで上昇。

一方、運送会社のフェデックスは昨日引け後に発表した6-8月期暫定決算で調整後の1株利益が予想を下回ったほか、9-11月期の環境の一段の悪化を警告、23年5月通期の利益見通しを撤回したため大幅安となった。同業のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)も連れ安。国際的な技術メーカー、金融サービスを提供するゼネラル・エレクトリック(GE)は最高財務責任者(CFO)が引き続きサプライチェーン問題により需要を満たせたない状況が続いていると悲観的な見解を示して大幅安。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は大掛かりなハッカー攻撃を受け、捜査当局と解決に向けて取り組みを進めていることを報告し、警戒感から売られた。また、航空機メーカーのボーイング(BA)は政府と中国との確執が埋まらず同国向けに製造した航空機の一部を他市場に出荷し始めていることが明らかになり売られた。

中国は台湾への武器売却で航空機メーカーのボーイング(BA)とレイセオン(RTX)幹部に制裁を加えた。

(Horiko Capital Management LLC)

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