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今日の為替市場ポイント:株高を意識してリスク回避の円買い拡大の可能性低い


30日のドル・円は、東京市場では126円86銭から127円38銭まで反発。欧米市場では127円25銭から127円82銭まで上昇し、127円55銭で取引終了。本日31日のドル・円は主に127円台で推移か。主要国の株高を意識してリスク回避的な円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

報道によると、中国上海市は、現行の都市封鎖措置を6月1日深夜に解除すると発表した。自家用車の走行が許可されることや感染リスクの低い住宅地における自由往来が可能となる。上海市は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け4月1日に厳格な都市封鎖措置を導入しており、企業活動や市民生活に混乱をもたらした。上海市は5月30日、「感染状況は実質制御下にあり、状況は改善し続けている」との声明を発表した。ただし、市民に対しては引き続きマスクの着用を義務付けており、多くの人が集まる会合を自粛するよう要請しているため、一定の行動制限は引き続き課せられることになるようだ。

市場参加者の間からは「夏場にかけて中国都市部における行動制限はさらに緩和される可能性が高い」との声が聞かれている。これによって中国の製造業、サービス業の景況感はさらに改善する見込み。ただ、4-6月期における経済成長の大幅鈍化の影響で2022年の中国経済成長率は、第13回全国人民代表大会第5回会議で発表された目標水準(5.5%前後)を大幅に下回る可能性が高いとみられる。

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