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今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル買い拡大の可能性低い


19日のドル・円は、東京市場では127円90銭から128円95銭まで反発。欧米市場では128円23銭から127円03銭まで下落し、127円81銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に127円台で推移か。米長期金利の低下を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

19日の米国債券市場では、低調な米経済指標を意識して安全逃避的な債券買いが優勢となった。6月と7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で合計1ポイントの追加利上げが決定されるとの見方は変わっていないが、積極的な金融引き締めを続けることによって米国経済は一段と減速する可能性が高まっている。米金融当局にとって現在のインフレ率は許容できない水準であるため、重要指標であるPCEコア価格指数の上昇率が前年比2%台に低下するまで利上げを継続するとみられる。

ただし、4-6月期にインフレ率が大幅に鈍化した場合、一部の市場参加者は「9月以降に利上げ休止もあり得る」と指摘している。米国のインフレ見通しについては予断を許さない状況が続いており、政策金利見通しが今後大きく変わる可能性は残されている。

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