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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、ドル買い基調継続も124円台の売りが下押し


8日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速への思惑で、金利先高観からドル買いは根強い見通し。ただ、124円前半の上値メドが意識され、週末に向け利益確定売りが見込まれる。

前日発表された米新規失業保険申請件数は予想外に強い内容となり、回復持続を受けた米10年債利回りの上昇でドル買い基調に振れた。ユーロ・ドルは1.0930ドル台から失速し、ドル・円は123円後半で底堅さが目立った。本日アジア市場でドル・円は早朝に124円台に浮上したが、仲値にかけて国内勢の売りが強まり、123円台に下落。ただ、日銀による緩和政策堅持を背景とした円売りは継続し、ドルなど主要通貨を支えている。

この後の海外市場も日米金融政策の違いに着目したドル買い・円売りに振れやすい。今週末のフランス大統領選第1回投票が注目され、極右候補の猛追でユーロは買いづらくドルの押し上げ要因に。来週発表の米消費者物価指数でコア指数も含めインフレ高進が予想され、FRBの利上げ幅拡大や保有資産の縮小などを見込んだドル買い地合いが続く。ただ、上値メドの124円30銭付近は売りが出やすく、週末に向け利益確定売りが下押ししそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 カナダ・3月失業率(予想:5.4%、2月:5.5%)
・23:00 米・2月卸売在庫改定値(前月比予想:+2.1%、速報値:+2.1%)


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