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今日の為替市場ポイント:米国の大幅利上げ観測後退でドル買い抑制も


16日のドル・円は、東京市場では115円59銭から115円74銭まで強含み。欧米市場では、115円79銭から115円36銭まで下落し、115円43銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に115円台で推移か。米国の大幅利上げ観測は後退しており、リスク選好的なドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米連邦準備制度理事会(FRB)が16日に公表した1月25-26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨には、金融政策を引き締める時期が来たとの見解が含まれていた。ただ、政策決定は毎回の会合で実施するデータ分析に左右されるとの見解も含まれていた。市場参加者の間からは「7月までに政策金利が1ポイント上昇するためには、相応の理由が必要となる」との声が聞かれた。

CMEのFedWatchによると、2022年6月末までに1.00ポイント以上の利上げが行われる確率は16日時点で56%程度まで低下した。インフレ率は4-6月期にやや低下する可能性があること、ロシアと西側諸国の対立関係がすみやかに解消される保証はないことも、大幅利上げ観測が後退した要因とみられる。FRBは今後発表されるインフレと雇用関連のデータを慎重に点検し、金利見通しの不確実性が高まることを避けるために、毎回の会合で適切なメッセージを発信する必要がありそうだ。


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