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NY為替:ウクライナ侵攻リスクを警戒してドル・円は上げ渋る


14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円75銭まで上昇後、一時115円37銭まで反落し、115円56銭で引けた。ウクライナ情勢を巡り、ロシアのラブロフ外相がプーチン大統領に西側諸国との対話継続を推奨し、大統領も了承したと報じられたことから、外交的解決も選択肢となるとの期待でリスク回避の動きが後退した。ブラード米セントルイス連銀総裁が7月まで1%ポイントの利上げが望ましいとの見方をインタビューで繰り返すと金利上昇に伴うドル買いが強まった。その後、米国がウクライナ首都キエフの大使館を一時的にポーランド近くに移転させる計画を示したことから、ロシアのウクライナ侵攻リスクへの警戒感が再び高まり、リスク回避の円買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.1331ドルから1.1280ドルまで下落し、1.1306ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が「ECBのいかなる政策修正も緩やかなペースで行う」とし、利上げを急がない姿勢を示したほか、ロシアと西側諸国との緊張がユーロ域内に影響することを警戒したユーロ売りが観測された。ユーロ・円は130円87銭まで上昇後、130円21銭まで反落。ポンド・ドルは1.3509ドルから1.3541ドルの範囲内で推移した。ドル・スイスは0.9272フランから0.9245フランまで下げた。

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