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前場に注目すべき3つのポイント~経済活動の正常化に向けた押し目買い意欲は強そう~


5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:経済活動の正常化に向けた押し目買い意欲は強そう
■クスリのアオキ、 2Q営業利益68.05億円、コンセンサス範囲内
■前場の注目材料:タムラ製作所、鉛フリーで200℃耐熱、パワー半導体用ハンダを来年量産


■経済活動の正常化に向けた押し目買い意欲は強そう

5日の日本株市場は、底堅い相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが214ドル高だった。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)感染が急増するものの、経済の強い回復期待から買い優勢の展開。ISM製造業指数や雇用関連指標が予想を下回ったため失速したもののダウは終日堅調に推移し、連日で史上最高値を更新して終了した。一方で長期金利の上昇が重荷となり、ハイテク株の一角は売られたことから、ナスダックは下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の29270円。円相場は1ドル116円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうである。昨日の大幅上昇の反動のほか、米国市場の流れからは指数インパクトの大きい値がさ株などは利食いに押される可能性もあるため、上値の重荷になりそうだ。一方で、円相場は1ドル116円台に乗せているなか、トヨタ<7203>などへの物色は引き続き注目されやすく、TOPIX型優位の相場展開になりそうだ。

もっとも、大発会の大幅上昇で節目の29000円、上値抵抗線として意識されていた75日線を明確に上放れてきたことにより、昨年11月下旬の急落に対するショートカバーの動きが強まりやすく、利食いに押される局面での押し目買い意欲は強そうだ。先物市場においてもクレディスイス経由でショートカバーの動きが見られていた。また、中国の不動産リスクへの警戒は根強いものの、昨日のハンセン指数は小幅に反発を見せていたこともあり、ショートは仕掛けづらくなった。

米国の動きを見ても新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染者数が急増しているものの、市場はその後の強い景気回復を織り込む動きを見せている。国内においても第6波への警戒感は燻るものの、重症化リスクは低いとの見方から、経済活動の正常化に向けた押し目買い意欲は強そうである。物色の流れとしては景気敏感株に資金が向かいやすいと考えられるものの、成長期待の大きいハイテク株への押し目買い意欲は強いだろう。一方で、個人主体による中小型株についてはターゲットが絞りづらい需給状況ではあるものの、直近IPO銘柄など動意を見せてきた銘柄などには短期資金が集中しやすい。


■クスリのアオキ、 2Q営業利益68.05億円、コンセンサス範囲内

クスリのアオキ<3549>が発表した第2四半期決算は、営業利益が68.05億円だった。コンセンサス(69億円程度)の範囲内だろう。ドラッグストア業界においては、マスクや手洗い等の習慣化による消費行動の変化に伴い、衛生関連商品等の需要が増加する一方、化粧品需要の落ち込み、医療機関の受診抑制等の影響は現在も続いている。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(29301.79、+510.08)
・NYダウは上昇(36799.65、+214.59)
・シカゴ日経225先物は上昇(29270、大阪比+40)
・1ドル116.10-20円
・米原油先物は上昇(76.99、+0.91)
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・タムラ製作所<6768>鉛フリーで200℃耐熱、パワー半導体用ハンダを来年量産
・伊藤忠<8001>エネシステム実証、スーパーでピークカット
・丸紅<8002>神戸港で水素活用、脱炭素化、岩谷と調査
・豊和工業<6203>特殊車両製販子会社を吸収
・技研製作所<6289>圧入機を完全電動化、鋼管杭回転切削向け開発
・KDDI<9433>携帯販売の代理店支援で新会社
・富士通<6702>デジタル人材育成支援、オンライン教育をグローバル展開
・レンゴー<3941>停止しない包装ライン、顧客データ活用、数年内に実用化


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 12月マネタリーベース(11月:前年比+9.3%)

<海外>
・特になし <ST>
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