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今日の為替市場ポイント:米国株高などを意識して円買い抑制も


7日のドル・円は、東京市場では111円51銭から111円23銭まで下落。欧米市場では、111円27銭から111円65銭まで反発し、111円63銭で取引終了。本日8日のドル・円は111円台で推移か。米国株高や長期金利の上昇を意識して、リスク回避的な円買いは抑制される見込み。

7日の米国債券市場で債券利回りは、全般的に上昇した。連邦債務上限を12月上旬まで一時的に拡大する方針で与野党の指導部が合意したことを受けて、リスク回避的な取引は縮小したことが利回り上昇につながった。ただ、インフレ進行に対して市場が警戒していることも長期金利の動向に影響を与えているようだ。市場参加者の間では「製造業の現場ではすべての工程・作業が完了するまでにかかる所要時間が伸びており、重要な材料不足の状態も続いていることから、供給制約が短期間で解消される状況ではない」との見方が依然として多い。

コアインフレ率の顕著な上昇は抑制されるとの期待はあるものの、2022年以降もコアインフレ率は前年比3%超の状態が続く可能性は残されている。コアインフレ率の高止まりは、米国の金利見通しやドル相場の動向にも大きな影響を与える要因となるため、インフレ関連指標に対する市場の関心はさらに高まりそうだ。

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