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前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はこう着も底堅さは意識されやすい~


3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後はこう着も底堅さは意識されやすい
■アインHD、1Q営業利益124.3%増 26.11億円
■前場の注目材料:コマツ、中国から建機輸出、工場の余剰能力活用


■買い一巡後はこう着も底堅さは意識されやすい

3日の日本株市場は、直近の上昇に対する利食いを意識しつつも、底堅い相場展開が見込まれる。2日の米国市場ではNYダウが131ドル高だった。新規失業保険申請件数がパンデミック以降で最小となったため雇用回復への期待感から、景気敏感株を中心に買い優勢の展開。原油高を受けてエネルギー関連が堅調だったほか、ハイテクも引き続き強い値動きとなっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の28610円。円相場は1ドル109円90銭台で推移。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経平均は28500円到達でいったんは達成感も意識されやすいものの、同水準を支持線に変えてくることにより、29000円へのトレンド形成が期待されそうである。また、52週線からのリバウンドにより13週、26週線を突破してきている。3月以降の調整トレンドの上限を突破しつつあるなか、押し目買い意欲は強そうである。

また、米雇用統計の発表待ちから動きづらいほか、来週にはメジャーSQを控えているため、積極的な売買は手控えられやすいところ。一方で、週明けにも自民党役員人事が行われることもあり、衆院選を巡り政策への思惑から売り方にとっては買い戻しをしておきたい一方で、押し目買い意欲は強まりやすいとみておきたい。そのため、全体としては買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうである。

物色としては10月にも追加の経済対策が発表される可能性から、政策関連のテーマ物色が強まりそうである。コロナ対策のほか、脱炭素に関連した銘柄への選別物色に。また、マザーズ指数は75日線、13週線での攻防を見せており、足元でやや足踏みを見せているが、同抵抗線突破となれば、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄などを買い直す動きも出てきやすいだろう。


■アインHD、1Q営業利益124.3%増 26.11億円

アインHD<9627>は第1四半期業績を発表。営業利益は前年同期比124.3%増の26.11億円だった。コンセンサス(25.6億円程度)を上回る進捗に。ファーマシー事業においては、既存店の処方箋枚数の増加と前期出店した店舗が堅調に推移した。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(28543.51、+92.49)
・NYダウは上昇(35443.82、+131.29)
・ナスダック総合指数は上昇(15331.18、+21.80)
・シカゴ日経先物は上昇(28610、大阪比+140)
・SOX指数は上昇(3411.32、+11.37)
・米原油先物は上昇(69.99、+1.40)
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・コマツ<6301>中国から建機輸出、工場の余剰能力活用
・サンコール<5985>HDD基幹部品増産、DC向け2.8倍
・フェローテク<6890>中国子会社が日独に販社設立、パワー半導体基板で攻勢
・ステムセル研究所<7096>味の素元専務の児島氏を顧問に招聘
・富士フイルム<4901>放射性医薬品事業をペプチドリームに譲渡
・日立<6501>データ処理、電力効率200倍、日立・東大が新技術
・スズキ<7269>国内4輪車工場停止、今月中に1—5日間
・豊田通商<8015>舶用バイオ燃料供給、廃食油から製造
・住友商事<8053>nmsと協業、ベトナム工業団地で製造請負
・大同メタル<7245>IoT加速、主力工場で全ラインに導入
・大同特殊鋼<5471>愛知製鋼も特殊鋼鋼材を値上げ、鉄スクラップ高騰
・リンナイ<5947>メキシコ給湯器買収、米向けラインアップ充実
・川重<7012>北米で4輪増産、300億円投資
・NEC<6701>虹彩認証世界1位、米ベンチマークテストでエラー率0.41%


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45 中・8月財新サービス業PMI(予想:52.0、7月:54.9) <ST>
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